まず前提だが、実は英語というのは読みに関しては非常にやっかいな言語だ。アルファベットが26文字、これは多くはないが、文字の名前(エーとかビーとか)と、読み方が異なる。さらに、ほとんどの文字に読み方が一つ以上あり、すべての読み方に複数の書き方がある。
そういう意味で、英語の読みは、ひらがなの読みよりは遙かに難しい面がある。
以下のリストはそのあたりを反映して、最低限、どの年齢でどこまでできている必要があるかを示したもので、The Between the Lions Book for Parentsからの抜粋(p.50)だ。
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プリスクール(~4歳)
- アルファベットの歌が歌える
- 文字には名前があることを知り、いくつかがわかる
- 自分の名前がわかる
- 自分の名前に入っている文字の名前がわかる
- 自分の名前に入っている文字を少し書けるようになり始める
- 26文字すべて(またはほとんど)の名前がわかる
- 大文字と小文字が対応させられる
- フォントが違っても文字がわかる
- 大文字と小文字で自分の名前が書ける
- 自分の名前に入っている文字の読み方がわかる
- 一般的な文字と音の対応を理解し始める(まずは子音から)
- 26文字すべての名前がわかり、すばやく判別できる
- 一つの文字が二つ以上の音を出せることを知る(とくに、短母音と長母音)
- 文字をアルファベット順に並べられる
- 大文字・小文字を正しく書くことを学ぶ
- dとb、pとqなどを簡単に区別できる
- 大文字と小文字の使い分けかたを知る
- すべての文字を常に正しくすばやく書ける
- アルファベットを自然に早く書ける
- 文字と音の対応(フォニックス)のすべてのパターンを知る
- フォニックスの利用がすばやく自然にできる
- 筆記体で大文字・小文字の書き方がわかる
- 筆記体を習得して、手書きで素早く自然に書ける
このリストと比べてみると、日本の親子英語で各家庭で達成できているレベルは遙かに進んでいることがわかる。でも、子どもの発達は人それぞれ。
最低限どこまでいっている必要があるか、と考えたときにはこのリストを見て、確認すると安心できると思う。
このリストぎりぎりの場合、教材として用意するリーダー絵本の類いも、対象年齢の下限になるが、あくまでネイティブ向けの対象年齢なのでまったく焦る必要はない。子どもの発達の速度はそれぞれ、一部のgiftedを除いて、早くできるようになることがそのまま最終的な到達地点の高さになるわけではない。伸びるときがきたら伸ばしてやる、ぐらいの心構えの方が良いような気がする。
読みに関しては遅れてもいないが早くもないなおも、このリストの一年生のレベルはクリアしている。のんびり、気楽にいこう。
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ゲームやおもちゃに比べると、本を読むことへの興味をほとんど見せないなおだが、ちまちまと新しい本を出して読み聞かせを続けている。
また、Mr Menのセットから一冊。これもなかなかに楽しかった。このあたりのMr Menはあたりばかりだ。
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4 件のコメント:
こういう目安を見るとほっと一安心。^^;
えりなは、周りの英語キッズと比べると、本当にスローペースなので、どうかなのかな~?^^;と思っていたのですが、このリストを見て、とりあえず最低限はクリアできているようなので、安心しました(笑)(安心していいのかどうか、疑問ですが…^^;)
周りがすごすぎて、ものすご~く焦ってしまったり、若干失望感を覚えたり…することもありますが、本当に、伸びる時がきたら伸ばしてやる!くらいの気持ちでいることは大切ですね。^^; えりなのペースを信じて…継続していこうと、改めて思いました(笑)
>まりやんさん
アルファベットや読みなんかは割と家庭で進めやすいので、このリストよりうんと進んでいることが多いですよね。
ほんと、子どもによって得手不得手があるし、合った英語の取り組み方があると思います。みんな同じようにはできませんよね。
覚えていらっしゃるか分かりませんが、以前娘が一向に自力で読み始めないと相談させていただきましたね。
サイトワードから始めたらというアドバイスを参考に、ようやく簡単な400語くらいの絵本を読めるようになりました。
日本語も英語も成長がとてものんびりなので、「小さい時から二カ国語に触れさせたせいなのか?」と不安を抱きつつの英語育児ですが、娘なりに少しずつ着実に成長しています。
いつもありがとうございます♪
>まじっこさん
コメントいつもありがとうございます(^^)
自力読みが始まると嬉しいですよね!英語の絵本・映像に興味を持ち続けてくれれば、かならず前に進んでいけると思います。
2カ国語に幼児期から触れることによって言語が遅れる、というのは古くさい考え方で、気にしなくて良いそうです(心理言語学者のGrosjean氏のHPから)。
それぞれの言語でしっかり取り組めば大丈夫です!
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