たった1年間とはいえ、異なる文化圏の小学校に行き、そこに馴染んだ後で日本の小学校に再適応するのは大変のようだ。
一番分かりやすいのが、給食と掃除。
給食は、アメリカの小学校では毎日カフェテリアでレジに並んでランチプレートを購入し、食べ終わったら、使い捨ての皿やフォークをゴミ箱にどかっと捨てて、トレイを返して終わり。
日本では給食係の当番があり、食べ始めてから食べ終わるまでに、挨拶だのなんだのいろいろと儀式がある。
掃除も、アメリカの小学校では生徒の仕事ではない。が、日本ではご存知の通り、教育の一環として重要な位置を占めている。
さらには、窓を閉めるだのなんだの、色々な係があって、役割分担をする。
なおは3年生まで日本の小学校に通っていたので、給食も掃除も慣れていて元通り、と思っていたのだが、甘すぎる見通しだった。
結局、それらが自分の仕事であることを納得して取り組めるようになるまで、一学期丸ごと必要だった。
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一方、日本の小学校の「理由はなくてもルールであれば従う」ことには未だに慣れていない。
ごく最近では、「下敷きを持ってくる」というルールが納得できなかったようだ。
もちろん、下敷きには裏に跡が残らないようにするという用途があるのだが、あくまで自分のために使うもの。一律に強制されるのが理解できなかったようだ。
ただ、最後は諦めて学校に持っていき、先生を安心させていた。
が、使うことまでは求められていないので、机の中に入れっぱなしだそうだ(笑)
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