実のところ、「中学受験」といってもあまりに多種多様なスタイルがあるので、ひとくくりにして良いとか悪いとか議論するのは不毛だと思う。
大手塾に通う子も、小規模塾の場合も、うちのようにまったく塾に通わない子もいる。一日30分しか勉強しないケースも、平日は5時間以上、休日は朝から晩までというケースもあり、勉強時間は千差万別。勉強のレベルも、大人も解けないような最難関の問題から、小学校の勉強にプラスアルファ程度まで。
子どもに負担を与えすぎてトラウマになるようなケースは明らかに間違っているが、塾での高度な授業に知的好奇心を刺激され、長時間の勉強がその後の有意義な人生へと繋がる子もいるだろう。
我が家の場合、なおが私立中学を希望する理由ははっきりしていて、それは地元の公立中学に行きたくない、というシンプルかつ消極的なもの。親としても、中学校から派遣されてきた英語の先生の印象がかなり良くなかったので、賛成している。
実のところ、多くのケースで公立中学への進学はコストパフォーマンス的に最適な場合が多いのではないかと思う。
積極的に私立中学を選ぶ理由は、なおの場合はやはり英語。志望している中学の相談会などで聞いた限りでは、帰国生だからといって特別な授業があるわけではないことがほとんどだが、それでもネイティブの先生が常勤でいたりして、公立とは違う。中高一貫校であれば、なおの英語力もポジティブに評価してもらえるのではないか、という期待もある。正直、地元の公立に行っても、英語の授業では煙たがられるだけだろう。
多くの場合2年以上に渡る受験勉強そのものの効果も大きい。
小学校の勉強だと知っていることをやるだけ、単純作業になってしまうが、さすがに中学受験の問題はそうはいかない。小学校の知的好奇心を刺激しない勉強だけでなく、少しでもやりがいのある勉強をさせたい、という親も多いはず。
小学校の枠にとらわれない勉強は他にもいろいろと可能性はあるが、中学受験の勉強もその一つ。
親子英語ブログ的には、英語の取り組みとの両立についても書いておくべきだろう。
我が家の場合、中学受験塾に通うわけでもなく、元々の学力を大きく超えた学校を目標とするわけでもないので、ワークブックをする時間も含めて、受験勉強と英語を同時進行するのはまったく問題なかった。
勉強の息抜きに見る動画や読む本を英語にすることで、隙間時間に上手に英語を維持することもできる。
ただし、日本語のテレビ(特に教養番組など)や読書は、日本語の語彙や知識を増やしてくれる大切な情報源なので、これらが減るのはマイナス要素であることは間違いない。
個人が使える時間は有限で、英語に使えばその分日本語に使う分は減るのは仕方がない。後は、目標に応じて調整すればいい。
先日書いたように、英語力を評価してくれるところも増えてきているので、目標に応じて英語の取り組みと受験勉強の時間のバランスをとりたい。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿