学年の区切りが日本とは違うが、だいたい6歳の途中から7歳の途中までと思えば良い。
ちなみに、TBTLBFPはアメリカで公教育を受けている子どもの両親向けに書いてあり、学校で英語の読み書きの教育をフルタイムで受けている子どもに対して、読み書きをさらに伸ばすために親が何を補強できるか、ということを解説した内容になる。
日本で第2言語として英語をやる親子英語では、そもそも話し言葉自体が完璧ではないので事情は異なるが、参考になる部分は多い。
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今までずっとやってきた、一緒に読むということがやはり一番大切になる。
今までどおりの読み聞かせはもちろんだが、この学年からは、子どもがあなたに読んでくれる、という新しい試みも加わるだろう。
子どもが読むときは、声に出して読むのを練習するのが目的になる。一方、親が読み聞かせる本は、子どもの理解力と語彙を豊かにし、また物語を楽しむことにもつながる。
また、親の流ちょうな読み方を聞くことにより、より上手な音読のお手本に触れるというのも重要だ。朗読音声をテープなどで聞かせるのも同様の効果がある。
子ども自身の音読には時間がかかるため、寝る前の読み聞かせに時間を割いてきた家庭は、ちょっとした早く始めるといったスケジュールの再調整が必要かもしれない。
子どもがもう読み方を知っている本であれば、一緒に文字を追う必要はないが、新しい素材を読む場合は、きちんと読めているかどうか確認する必要がある。間違えたときにどれだけ直すのかはちょっとややこしいが、あまりに直しすぎてプレッシャーを与えてもいけないし、ずっと同じ間違いを続けるのもよろしくない。
どんな本を選ぶかについては、何でもとにかく子どもの興味を惹くタイトルを選ぶ、というやりかたが一番自然だ。
難易度に関しては、絵本は意外と難しいことがあるので注意しよう。"Where the Wild Things Are"は5年生相当だと判断されているし、"Green Eggs and Ham"は一般的な3年生が自力読みできる本と同等の難しさだ。
1年生に適した難易度の本は、1ページに40語以下で、1行が10~12語でできているものだ。単純で親しみがあり、繰り返しのある内容が良い。
単純な目安は95%の単語が間違えずに読めるのであれば自力読みに適している。90%であれば、親の助けを得ながら自力読みができる。
フォネミック・アウェアネスを鍛えるような活動としては、Between the Lionsのウェブサイトにあるゲームや、コラムで紹介しているアクティビティがよい。様々な市販のフォニックス教材も役立つ。
書く訓練としては、手紙やサイン、リスト、レシピなど様々な書く練習が含まれるものを一緒に作ることによって、家庭で練習ができる。綴りはあまり厳密に考えなくても良い。
子どもにお話を語るのも良い。親が自分の子どもの頃にやった失敗やいたずらの話をすればきっと大喜びだろう。
大切なのは、こうした活動を通じて、読むことは単なる学ぶべきスキルではなく、楽しいことなのだと理解してもらうことだ。あまり細かい技術的な面にこだわるのではなく、全体を通して内容を理解するよう、子どもを導こう。
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改めて解説文を作ってみると、自力読みに適した本のレベルについてなど、なかなかに興味深いところがあった。
我が家の親子英語は、この本の指針にしたがって進めるようにしている。別にネイティブと同等の水準をクリアしようということではなく、教育の背景にある方向性のようなものに共感を覚えるからだ。
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