ゆるゆるとではあるが、中学受験に向けた勉強を家庭で進めている。そんな中、算数について日頃思っていることをちょろっと書いたのが「算数と数学の繋がり」という記事だった。
今回は国語について。
現在使っている教材である四谷大塚の予習シリーズは、国語の難易度が高いことで知られているそうだ。
4年生向けの教材は、メインテキスト(本科)、「漢字とことば」、「演習問題集」が必須となっている。が、私はあまり深く考えず、メインテキストと「基本演習問題集」を購入してアメリカに持ってきた。
演習問題集で「基本」を選んだのはなおの学力を考慮してだったが、実際に始めてみると、とにかくメインテキストの難易度が高く、文章が難解な上に問題がさらにひねってある。基本演習問題集も決して簡単すぎではなく、こちらを選んで正解だった。
メインテキストも演習問題集も、必ず文章を音読させることから始まる。実は最初、これに気がつかず、すぐに問題を解かせていた(^^;
そもそも日本語の文章をほとんど読む機会がない上に、教科書を超えた難易度の文章がでてくるので、これは、ということで音読は必ずさせることにした。
これが結構よかった。
というのも、始めの頃はかなりたどたどしかった音読が、4年生も終わろうとしている今、かなり上達しているのがはっきりわかる。
音読そのものが効果的だったのか、国語の勉強と発達を通して、文字から意味、音声へと繋げる回路が発達したのかはわからないが、いずれにせよ、成長している。
予習シリーズの説明文はなかなかに高度な内容を扱うのだが、所見で一応すらっと読めるようになってきた。
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そして、1年間の勉強を通じて感じたのだが、中学受験のために大量の文章(説明文、物語、随筆、などなど)を読み問題に答えていく上で、言語の枠を超えて共通する、普遍的な学びが含まれていることに、子ども自身が気がついていくようになっている。
そういった意味で、国語の試験問題は単に文章を読んで問題に答えるというだけでなく、考え方を学んで来たかを問われることになる。
たとえば、主な主張とそれを支える具体的な理由、という構造は英語で作文をしようとすると散々学ぶが、説明文を読み解く際にも、役に立つ。入試で出てくる文章は、明快でわかりやすくないが故に、意識的に構造を考えながら読まないといけない。
また、主張と理由は、概念の抽象的・具体的レベルとも対応する。
国語の問題を解かせていると、単に答えを探すためのトリックのようなものもないわけではないが、それ以上に、日本語という言語を超えた思考の技術の習得が求められていることがわかる。
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