入試が近いということもあって、私の思考もどうしてもそっちに偏りがちになる。
ということで、今回は中学受験において最近間口が広がってきている英語での受験について、我が家の体験を記録しておこう。
注意としては、地域によって英語選択の有無や条件がいろいろ異なるので、ここで書く話はあくまで関西限定だということ。また、各校、入試方法を変更していくので、数年後にはまったく違った状況になる、ということもありえる。
ともあれ、帰国生入試ではなくて、誰でも受けられる英語を用いた入試の場合、2種類ある。
まず一つ目は英語を科目として選べる場合。英語が選べる学校はまだまだ限られているが、西大和学園中学校が一番目につく。最難関と呼ばれる難易度ではトップグループに所属する学校だ。
英語の問題の過去問が学校のHPからダウンロードできるので見てみたところ、正誤問題があったりして癖がある問題だが、ぱっと見たところ英検2級~程度だろうか。500点満点で英語の配点が筆記・面接・作文合わせて200点。これは結構大きい。算数の問題は一般の問題とは違うのもポイント。最難関の算数の問題はどこもかなりの難易度なので、そうした難問にまともに挑戦しなくていいのは助かる。ただ、実際の入試問題はHPからは見つからなかった。合格最低点は未公開。
他には高槻が英語を科目として選べる有力校になる。
こうした学校を英語で受ける場合、理社を勉強しなくてもいいことになる。また、通常、合格に必要な得点率は6~7割に設定されているので、英語の問題で8~9割とることができれば、大きな得点源になる。
もう一つは、英検を取得していることで追加点がもらえるタイプ。清風、清風南海、西大和学園などが採用している。
西大和の場合でいうと、なんと英検1級だと100点!これに算国(計300点)と日本語での面接が加わる。算数の問題は上で述べた英語選択の場合と同様、一般入試とは違う問題になり、理科が不要なのがポイント。理社を使う受験生とは別枠で競うことになる。
清風南海の場合、準1級で100点が加点の最大で、算国理の300点満点に追加される。こちらの場合、一般入試の受験生とまったく同じ基準で、点数が加算されることなる。5点、10点で合否を競う世界で、100点加算というのは、正直理解しがたい。
ちなみに、2019年度に対応した、それぞれのタイプに該当する学校のリストを紹介しているブログを見つけた。これは人によってはとても役に立つだろう。こうした学校はじわじわ増えていくトレンドにある。
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中学受験で英語を選ぶメリットはずばり、こうした劇的な追加点にある。ここで挙げた学校の場合、追加点が派手につくのはだいたい英検2級から。親子英語組の場合小学生の間に2級は十分現実的なので、学校は限られるが、3・4教科での偏差値よりもワンランク上の学校が狙えることになる。
英語選択タイプの学校を選ぶのは、理社を勉強していない場合だろう(我が家もこのパターン)。この場合、合格最低点が理社選択組と同じ基準の場合と、別枠の場合がある。
理社選択と同じ枠の場合、やはり合格に必要な得点率が6~7割の中で9割以上得点できる問題であれば非常に有利だ(学校にもよるが)。
デメリットはもちろん、英語の維持・伸長に時間と労力を使う分、受験勉強に使う時間が減ること。ただ、英語のために使った時間は中学入学後にさらに有効利用できることになるので、無駄ということでもない。
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