2012年8月13日月曜日

親子英語での子どもの発音について考える:親の発音

この前の京都の一期の会で話題になったのが子どもの発音について。

サタデースクールやサマースクールに通ったり、遊ぶ会で集まってみるとわかるのだが、幼児期から始めたとしても、子どもの発音には結構な差がある。具体的には、発音に日本人っぽさが強く残る場合とそうでない場合とがある。

耳から聞いた音をそのまま真似するはずの子どもにどうしてなまりが生じるのか。

親(または非ネイティブの先生)が喋る日本語なまりの英語の発音を子どもが身につけてしまう、ということも当然ありうる。英会話教材などによっては、「親はレッスンを進めるだけ、英語での語りかけは絶対にしないように」という指導を受けることもあるようだ。

もっとも、親がまったく語りかけをしていない場合でも、子どもが日本人っぽい発音になることもある(というか、多い)。これは、同時期に身につけている日本語の発音がそのまま英語を話すときにも転移してしまっているせいだろう。

もちろん、発音がネイティブに近いに越したことはないので、いかにして子どもの英語の発音を改善するか、ということについて考えてみよう。

こういったことについてはもちろん専門家がいるのだが、私はあくまでも素人。素人考えだということを前置きした上で、進める。

まずは親の発音から。

親の発音を改善することの利点は2つ。

一つ目は、子どもが親の発音を真似する影響を減らすことができる、という点。二つ目は、子どもが不適切な発音をした場合に気が付いて修正してやることができる、という点。二つ目の方は単に適切な発音ができるだけでなく、聞き分ける能力も必要になってくる。

発音というと幅広い分野を含むが、(あくまで素人の私が)おおざっぱに分けると、日本人にとっての課題は、

1.文章全体のリズム
2.単語のイントネーション
3.母音の発音
4.子音の発音

特に、学校教育だけで英語を学んできた人が見落としがちなのが、1のリズムだと思う。これに関しては、私はこれを購入した。この10年ぐらいで購入した、自分向けの教材はこれだけだ。「日本で一番やさしい英語音声学の本」という副題がついている。

英語の発音パーフェクト学習事典英語の発音パーフェクト学習事典










別に何か深く考えてこれを選んだわけではないが、使ってみた結果はそこそこのあたりだった。買ったのはもう10年以上前で、いまだに売っているのが嬉しい。

また、リズムを鍛えてくれる教材No.1が、ジャズ・チャンツの教材だ(以前、こちらで紹介した)。これは、子どもにも当然使えるので、自分の話す英語がのっぺりとしている、と感じている人は自分で練習してみる必要があると思う。

ORTなどで朗読CDを持っている場合は、真似て発音をするのも有効だろう。

これはあくまでの個人的な感想だが、発音の練習というのは、どうしても繰り返しが主になってしまう。

お手本を聞く→自分で発音する→正しいかどうか確認、というプロセスの繰り返しをどれだけストイックにできるか、ということにかかっている。

その他の要素、単語のイントネーション、母音(とくにaとae、uの区別など)、子音(rとl、fとh、vとb)も重要だが、ここで説明するだけの知識が私にはない。

この検索結果で出てくる教材を購入するなり図書館なりで探して、独学するのが一番の早道だと思う。3,000円もせずにDVDやCDが含まれた教材が手に入るのだから、コストをかけずに英語を勉強できる時代になった。

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4 件のコメント:

Carriexxx さんのコメント...

ん~!!これはまた勉強になります。
まず利点でも私は一つ目ばかりに目がいってたけど
よく考えたらその都度気付いてやることが出来ないって
大きなマイナスだなぁって思います。
逐一直すことはしなくても幼児期に何気なく
正しい発音やリズムを教えてあげれたら
きっと影響大だろうなぁって思います。

そして日本人の発音課題。
これは1から4まで全て自信ありません><

お手本を聞く→自分で発音する→正しいかどうか確認
この繰り返しをするしかないんですね!

諦めず頑張りたいと思います☆

Mrs. M さんのコメント...

発音って思う以上に大切ですよね。この間日本から来た生徒さんたち(中学生)がみなCityのことをシティーと発音してて・・Shittyってずっといってるようだねってアメリカ人の中学生がぼそっていってました。

けど親がかなりなまりがある英語を喋っていても日々Standard Englishをきいていると自然と子供を誰にいわれず発音をなおしていくんですよね。例として夫の母はラテン系独特のなまりがありますが、夫はまったくありません♪

マンゴー さんのコメント...

書店で私向けの発音の本を探しつつTwitterでTLを追っていたら、とってもタイムリーなことになおぱぱさんがこの記事をアップしてくださいました(本当です、笑)
リンクしてくださったAmazon検索から良さそうなものを選んだのですがあいにくその書店には無くて、結局Amazonにて注文^^;

日本に住んで日本語を日常的に話す日本人である限り、多かれ少なかれ日本語訛りはありますよね。相手になかなか通じない発音では困りますけど、そうでなければ、それもアイデンティティのひとつだと胸を張ってほしいなーと思っています。
相変わらずネイティブにth発音を直され続けている娘ですが、やっぱり小手先のテクニックではなく元々の発声方法が違うのかなぁ、と傍で見ていて思います。本人が「絶対直したい」と思ったときに自分で集中的に訓練すればいいやーとゆるく見守っております^^;

なおぱぱ さんのコメント...

>Carrexxxさん

反復練習が大切だと思いますね~。

でも、実は、発音はプライベートレッスンが一番効果的だと思います。きちんと発音できているか自分ではわからないことがほとんどなので。

>Mrs. Mさん

たしかにシティの発音は、日本人だとshになりますね。そして、この間違いは厳しい(^^; 同じように、拍手して~という意味で、"clap"というつもりがRとLを間違えるとこれまたひどいことに…。

英語圏で暮らしていれば、子どもの世代になまりは伝わらないのですが、日本で親子英語をやっているとそうはいかないのが実情です。

小学生になってとても良くなる場合と悪くなる場合があり、何が切り札なのか、私にはまだわかりません。

>マンゴーさん

お役にたてて光栄です(^^)
相手に通じさえすれば、ちょっとしたなまりは気にする必要がない、というのは同意です。

一方で、英語圏の話者でも外国語なまりへの許容度が高い人と低い人がいて、どこでも通じるように、と思うとなまりを一定の範囲内に抑えないといけない、というのもあるんですよね。だいたい、外国人の少ない地域、田舎なんかでは相手がなまっているうえにこちらのは聞き取ってもらえなくてひどい目にあいます。

THがちょっと弱い、というぐらいなら後からいくらでも補正が聞くと思います。

よくあるRとLの区別ですが、私は聞き分けられず、また単語を覚えるときも分けて覚えられない、という限界があります。このあたり、早期英語教育ならではの利点が活きてきてくれれば、と子どもに期待しています(^^)