英検も、中学入試も、すべての試験でいえることだけれど、試験には測ろうとする「能力」なり「知識」なりがあり、そのために出題者が問題を作る。
受験勉強では、受験者の直接的な目的は試験で高得点をとることだけれども、合否を決定する側は、能力なり知識なりをもった人物を選びたい、さらには試験勉強を通じて、そうした能力や知識などを身につけて欲しい、といった思惑がある。
英検の場合、もちろん測りたいのは英語力で、今年度からの出題方法・配点の変更は、測りたい英語力の中身が変わった、ということになる。
受験者の立場としては、英検というのは資格のひとつに過ぎないので、色々役に立つから受験はするにしても、それが最終的な目標というわけではない。
英検のその先、子どもが必要とする英語力の中身を考えて、日々の学習の取り組みを設計する方が、長期的には効率がよい。
結果として我が家の場合は、多読やビデオ視聴、さらにはワークブックでの語彙、文法、ライティングも含めて、多面的に取り組んできた。
もっとも、英検というのは良く出来ていて、対策問題集などを買って勉強したら日本の受験で役に立つ英語力(語彙力、文法力、読解力)がそれなりに身につくようになっている。
*
最近、我が家での家庭学習は日本の小学校で学んでいるはずの内容の学習、そして中学受験を視野に入れたものになっている。
中学受験でも、中学校側が望んでいる能力があり、そのために出題者が知恵を絞り、そして受験生は試験で高得点がとれるように勉強する。
国語の場合、高度な語彙力や言語運用能力、論理的思考。算数では、数学の素養。
同時に、長時間の受験勉強に堪える勤勉性、塾通いに必要な親の経済力、などなど。
なおの家庭学習をデザインするにあたって、気をつけているのは、できる限り「先に繋がるような」能力を身につけさせてやりたい、ということ。
受験でだけ必要な小手先のテクニックではなく、中学での学習に役立つような能力。まあ、現在はとにかく基本的な学力を育成するステージなので、そもそもテクニックなんか必要ないというのもあるが、なおには、勉強というのは試験のために必要なものではなく、今後の人生でずっと必要になるものだ、と理解してもらいたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿