2017年11月20日月曜日

ドリトル先生の無料本と著作権とプロジェクト・グーテンベルクと

著作権が切れた作品を集めてボランティアが管理するデポジトリ、「プロジェクト・グーテンベルク」の話を書いたのが4年前。

「オズの魔法使い」シリーズを読破した後、なおは今「ドリトル先生」シリーズを読んでいる。

著作権が著者の死後何年で切れるのか、というのは実はややこしい問題で、国によって異なる上に、TPPのような協定によって、その時々で変わってくる。

ドリトル先生シリーズの著者、ヒュー・ロフティングは1947年に亡くなっている。日本では原著は著作権が切れているようだ(戦時加算なるものもあるそうだが)。

が、アメリカでは1977年以前に発表された個人の作品はなんと没後95年保護されるそうなので(適当にぐぐった)、まだ70年しか経っていないドリトル先生の場合、まだまだだ。実のところ、保護期間の延長の法律が成立した年とか、作品が発表された年とかが複雑に絡み合ってくる。

プロジェクト・グーテンベルクは国際的なプロジェクトだが、アメリカの法制度に縛られるのか、"The Story of Doctor Dolittle"と" The Voyages of Doctor Dolittle"の2作品だけが手に入る(こちら)。

一方、カナダには独立したプロジェクト・グーテンベルクがあり、カナダでは著作権保護期間が延長されていない上に、日本のように戦争に負けたわけでもないので、比較的多くの作品がパブリック・ドメインになっている。"Lofting, Hugh"で調べると、7冊見つかる。

オーストラリアのグーテンベルクにもあるが、この7冊の他は見つからない。

カナダやオーストラリアのサイトにはKindle向けのフォーマットがないので、テキスト版をそのまま使ってKindleに移して読ませている。

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