2010年5月13日木曜日

"Ni Hao, Kai-lan"を試してみた

「0歳児から!yunの英語育児記録 【バイリンガルへの道】」のCarriexxxさんがお勧めされていたアニメ、"Ni Hao, Kai-lan"もiTunesのアメリカアカウントで購入してみた。20話で$20なので、お得感あり。

「ニイハオ、カイラン」というだけあって、主人公は中国系(?)。「ドーラ」を中国系にして、要所要所でスペイン語ではなく中国語を話させる番組という印象があった。



ただし、「ドーラ」とは番組の作り方が全然違う。公式ページによる番組紹介にはこんなことが書いてある。

"Ni Hao, Kai-lan is the next generation of preschool television programming that introduces the psychology of biculturalism."

"Biculturalism"、つまり2つの文化を同時に身につけて成長するための幼児向け番組ということらしい。

「ドーラ」では、メキシコの文化は紹介されるけれども(ピニャータとかThree Kinds Dayとか)、まあアクセントに過ぎず、本質的にはアメリカ文化の番組だった。"Ni Hao, Kai-lan"では、番組内容そのものが、中国、さらには東洋文化の精神を教えるようになっている。

たとえば、一緒に見た"Sports Day"のエピソードでは、キャラクターの一人、虎がいろいろなレースで一人勝ちして、自慢するために、他のメンバーがやる気を失ってしまう、というストーリー。教訓としては、たとえ勝っても「自慢するのはやめましょう。他の人が気分良くプレイできるようなことを言いましょう」というものだった。

こんな内容を番組のメインテーマとして扱う、というのはアメリカの番組ではありえなかったと思うので、かなり革新的な番組構成だと思う。

また、まだ1回しか見ていないが、「ドーラ」のように数や色、形といった知育内容は含まれていない。典型的な型にはまったストーリー展開があるわけでもない。視聴者参加のかけ声、合図、歌と踊りはしっかりある。

途中に中国語が混じるが、その教育効果は気のせい程度。途中で出てくる中国語をなおが口にしているのを聞くと、「さすが耳の良い幼児!」という感じがまったくせず、なんだか妙に英語の発音に近づけているのがおもしろい。

カイランの口調も"Super!"などと現代の幼児風で、これで言葉遣いを覚えれば、ネイティブの幼児と遊ぶときにも違和感ないかも(?)。

なおは例のごとく、必死に見ているが、彼はなんでも必死に見るので非常にあてにならない。「ドーラ」にも「ミッキーマウス・クラブハウス」にも飽きてしまった、という3~5歳児がいたら、見せるのも悪くはないかな、という程度(特に女の子)。番組ででてきた教訓について親子で話し合うのも良いかもしれない。

アマゾンでもいくつか安く(1300円程度で)買える。リージョン1であることにさえ注意すれば、日本で売られている同様のDVDの半額ぐらい。

Ni Hao Kai-Lan: Super Special Days (Full Dol) [DVD] [Import]Ni Hao Kai-Lan: Super Special Days (Full Dol) [DVD] [Import]



ニコロデオンの番組なので、キャラクターを使った幼児用絵本が色々出ているのも嬉しい。なおの場合、キャラクター絵本じゃないと読まないということは別にないのだが、それなりに喜んでくれるのでつい買ってしまう。

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3 件のコメント:

りゅうママ さんのコメント...

そうそう、これ気になってたんです。

でも今のりゅうちんは絶対「女の子の」って言って、見ないだろうなあと思って。

まあ・・プリキュアでもついてたら見るから、意外と見るかもしれないけど(笑)

Carriexxx さんのコメント...

こんばんは^^
ブログリンクありがとうございます。

私はドーラを見た事がなくてスペイン語の部分が
中国語になるくらいで同じ種類かと思っていました。
全然違うんですね☆

それにしても20話もあって20$なんて
かなりお得ですね!!!

なおぱぱ さんのコメント...

>りゅうママさん

細かいところまでとにかく女の子女の子しているので、男の子意識の強い男子は拒否するかもしれません。

なんか、女の子向けのキャラクターグッズのノリです。

>Carriexxxさん

以前、Kai-Lanの記事を拝見してから、ずっとずっと気になっていたのですが、とうとう手に入れました(笑)。

Kai-Lan、子どもたちの日常的なやりとりがよく出てくるので、そういう意味ではドーラよりも、英語での発話を促してくれると思います。

一方で、ワンパターンじゃないので、それなりに英語がわからないとストーリーが追えません。ドーラはその点、常にワンパターンなので安心。

iTunesでの購入は裏技を使うだけあって安いんですが、パソコンでしか見られないし、かなり制約が大きいので、難しいところです。