2010年11月19日金曜日

英単語は話してくれるけど…その3

今回は,子どもも英語が好きで楽しそう,興味も持ってくれている,そんな場合にできることを考えたい。

今回の内容は,ものぐさハハさんの「ものぐさハハ 英語育児に挑戦」ブログにあった,"How to raise an articulate child"という記事の紹介記事になる.

英語での子育てサイトからの情報で,"articulate",つまり自分の言いたいことをはっきりと的確に表現できる子に育てるための指針8か条がある.ものぐさハハさんが書いておられるとおり,どの言語で子育てをしていても当てはまるし,英語育児にもあてはまる.

我が家でどれもしっかり実践できているとは言い難い状態だが,我が家での状況もあわせて説明してみたい.まずは,ものぐさハハさんの記事を読んでいただいた後で,この先をどうぞ,

・Be an avid listener.

子どもが言っていることを熱心に聞くということ.

なおなんかは特にそうだが,新しいこと,幼稚園で学んできたこと,自分の「定型文」パターンにないことを言おうとすると,とたんに口ごもったり,ゆっくりになったりする.このとき,何を言っているのか聞きたい!パパ(ママ)はそれが聞きたいんだ,という態度を示し,ゆっくり待ってあげることだと思う.

・Use good grammar and appropriate language.

文法は正しく,表現も適切に.

これは英語育児では難しい.あまり神経質に考えることなく,とりあえずは,単数形・複数形,時制(現在,過去,未来)あたりに気を配るしかないと思う.単数形・複数形については,幼児との日常生活ででてくるややこしいケースは限られているので,ひとつひとつ覚えるしかない.

あまりスラングなどを混ぜず,基本的でどこにいっても基礎となる英語を教えるのが良いと思うが,ワールドワイドキッズやDWEなどの子ども英語教材ではこの辺りはきちんと考えられている.親が教材で使われている文章をそのまま覚える・使う工夫も有効だ.

・Correct mispronunciations and grammatical errors consistently but discreetly

発音や文法の間違いをいつも,でもこっそりと訂正する.

明らかになおが間違った用法をしたとき(最近は時制の場合が多い),こちらから,同じ意味の文章を正しい表現で言い直してやる,というのが我が家のやりかた.

・Build her vocabulary

語彙を豊かに.

もしネイティブが日常会話でこれをやるとなると,同じことを言うのにも色々な表現を混ぜていくということになるのだけれど,英語育児では難しい.

英語育児の場合には,数多くの英語絵本,DVDを使い,さらには内容について親子で簡単に感想を言い合ったりして,語彙を増やしていくしかない.

親も絵本で拾った表現を子どもとの会話に使えればベストだ.私の場合,たとえば,"squiggly"という単語は"Go Away, Big Green Monster!"を読み聞かせるまで知らなかったが,その後はチャンスがあればなおとの会話で使うようにしている.

・Ask open-ended questions

はい・いいえで終わる質問ではなく,その後が続くような質問をする.

これはワールドワイドキッズステージ5だったと思うが,"Why do you like it?"と子どもに聞き,それに答えさせる課題がある.これが,"open-ended question"の典型例だ.たとえば,りんごであれば,"Because it's red."でも"Because it's yummy."でもなんでも良い.何か文章で応えられるような形で質問をしてあげ,それに答えることができるように子どもを導いてあげると良い.

"Why"の他には,"What","When","Who","Where"など.うまく答えられたら,次の質問に繋げられる.うまく答えられなくてつまってしまったら,たとえば,"Because it's red?"など,ヒントをあげて,相手がリピートしてくれたらOK.

・Encourage her to "read" aloud

音読を積極的にしてもらう.

うちのなおの場合,「これ読んで」と言ってちゃんと読んでくれるなんてことはほとんどない(爆)もう諦めぎみだ.だが,新しい絵本だったりすると,"I'll read it!"と言って奪って,とりあえず自分で読もうとすることが増えてきた.最初は声を出すのだが,ほとんどの場合,読めない単語があったりすると黙り,だんだん絵だけを見ながらページをめくるようになる.

もっと素直なお子さんの場合,音読をしてくれたら喜んでみせたりすれば効果があるかもしれない.シールを貼ったり,達成したらちょっとしたご褒美,なんてテクニックを使う家庭もある.

もし,暗唱できるようになれば,覚えた文は定型文として使えるようになるだろう.

・Give your child many chances to talk to adults and older children

大人や年上の子どもと話す機会をより多く.

親子英語では,オンライン英会話・英会話教室ということになるだろうか.英語育児では,日常生活でこれを行うのは非常に難しい.

・Play games that encourage speaking

発話を生じるようなゲームで遊ぶ

ワールドワイドキッズステージ6のスゴロクのように,言うことが決まっていて,ゲーム中に英語で文章を言わせるようなゲームがまず最初のステップ.

ただこの先は,となるとちょっと難しい.多くの家庭ではオールイングリッシュで家族でゲームをするというのは不可能だろうと思う.ママが喋れてもパパは駄目,という家庭も多いだろうし,母と子だけでは十分な人数が揃わないこともある.そもそも,ゲーム中の色々な表現が英語では難しい,という人も多そうだ.

我が家では,最近はちょっとゲームから離れ気味だ.また新しいゲームをいくつか仕入れた方がいいかな,と思っている.

***

一通り説明しつつ,我が家でももっと色々と工夫できるな,と反省ひとしきり.英語でも日本語でも使えるこの8か条,気をつけていきたい.

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6 件のコメント:

ものぐさハハ さんのコメント...

記事のご紹介ありがとうございます。経験を踏まえてのご説明がとても参考になりました。(私のは、ただコピペしただけでしたが。。^^;)

Carrie さんのコメント...

英単語は話してくれるけど・・・シリーズ!
興味深く読ませて頂いています☆

この8か条は日本語はもちろん親子英語でも
本当に大切なポイントだと思います。

文法は正しく,表現も適切に.
語彙を豊かに.

この二つはかなり厳しいけど^^;
それでも努力はしたいと思います!!
後はなんとか頑張れそう♪

maomao さんのコメント...

なおぱぱさん、
先日はいろいろ教えていただき
ありがとうございました。
ついに、Letter Factoryを見ることが
でき、今とってもHappyです♪
とりいそぎお礼に参りました。
ありがとうございました^^
また興味深いお話、時間を作って
読ませていただきたいと思います♪

なおぱぱ さんのコメント...

>ものぐさハハさん

こちらこそ,とても勉強になりました.海外の育児サイトは育児関係の語彙の補強にも役立つんですよね.私はついさぼりがちです(^^;

>Carrieさん

日本人には文法と語彙の壁は厚いですよね….まあ,できるところから,で問題ないと思います.

>maomaoさん

無事見ることができた,とのことで何よりです!色々書きましたが,結局お役に立てなかったみたいで(笑)

Letter Factorは苦労しただけのかいがあるビデオです.楽しんでください!

Cassis さんのコメント...

英語があまり得意でないワタシのような者だと、自分が直接アメリカの育児サイトを見て・・・ということがないので、
こういう風に噛み砕いて紹介してくださると、と~~っても助かります♪

言語を問わず、同じことが言えますね。
熱心に聞いてはいるつもりですが、語彙や文法の正確さについては、日本語でもついついあやふやにしてしまっていました。

それに・・・squiggly ワタシもBig Green Monsterで初めて知った単語ですが、意味を調べることもなく・・・これでは「知った」とは言えないな~と反省しました(;^^A

8か条、英語となると難しいのですが、言語を問わず、やれるところからでも意識してみよう、と思いました~!

なおぱぱ さんのコメント...

普通に学校英語中心に勉強しているとsquigglyとか知りませんよね!

他にも親子英語を始めて学んだ単語がたくさんあります.なかなか子ども相手には使えないんですが,少しでも増やしていこうと思っています.