なおままは、幼稚園で複数のママさんからこの質問をされ(KYななおは、幼稚園でもなおまま相手にガンガン英語を喋る)、とりあえず、という感じでORTのことを話しているらしい。すると、驚いたことに、話した次の週には1パック、もう「買ってみた」などと感想が帰ってきたそうだ。
立ち話で聞いた程度で2,3000円するものをよくすぱっと買うな〜と驚くのだが、そういう家庭の人もいる、ということだろう。
だが、取り組み方の説明がない状態でいきなりORTを買っても、ちょっと困ってしまうのではないか、と危惧している。
その後、スーパーで夫婦で買い物をしているときにそんな感じでORTを買ったママさんとお会いして少し話すことが機会があった。やはり、取り組みはそう順調にはいっていないようだった。「きちんと子どもがしゃべれないといらいらしてしまう」などとおっしゃっていた。
つい、「ORTを買って1ヶ月でCDの通りにきちんとしゃべるなんて期待してはいけません!」とその場で妙に情熱を込めて語ってしまった。その場で延々と語りそうになったが、自粛。一瞬、幼稚園で興味のあるママさんたちを集めてトークをしたらニーズがあるかも、とか思ったのは内緒だ。
いろいろな人のブログを読んで、取り組み方とその成果を知っていればある意味常識のようなことでも、「英語をやらせたいなあ」という意識があるだけで何も調べていない人にとっては、聞いたことも考えたこともない、となるのだなあ、と思った次第。
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結論として、幼稚園スタートの家庭でメイン教材にORTを選ぶというのは実は悪くないと思う。ワールドワイドキッズファンの私としては、とにかくWKEを推したいところだが、お値段がお値段なので、誰にでも気軽に勧めるというわけにはいかないし、今回のテーマである4・5歳ともなると、オールイングリッシュのビデオ視聴が中心だと単調で飽きやすく、また内容も幼すぎる可能性がある。
目安としては、お試し教材を申し込んでみて、届いたDVDを2回以上見たがるようであれば、脈ありというところだろうか。
ワークショップにいくと、5歳ぐらいの子がきていて、しかもパンケーキの遊びをパパと一緒に、恥ずかしそうにでも楽しそうにやっていたりするので、何歳でもできないことはない。が、子どもによっては4,5歳ではもうオールイングリッシュは受け付けないこともある。
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さて、WKEが駄目なら、どうするか。
予算と親の英語力・英語教育にかける情熱と時間によってやり方が全然変わってくるような気がするが、ここでは最大公約数的に、予算は月4,000円程度、英語力は中学・高校で学んだ程度(でも忘れているかも)、情熱と時間はそこそこ、という想定で話を進める。
すると、この前紹介した「英語絵本100冊暗唱メソッド」がバランスがとれている、と改めて思う(前回の記事では、このメソッドに対する批判はいろいろいただいたが)。
これを基本にアレンジを加える私のおすすめするやりかたはこんな感じになる。
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取り組みのメインは、かけながしとCDの朗読を聞きながらの絵本の読み聞かせになる。
まず最初に買うのは、おなじみこちら。今だと、アマゾンで1500円以下で送料無料。
うたとチャンツでおぼえるロングマン幼児向けピクチャー・ディクショナリー
最初は、1日にひとつずつ、見開きページを見ながらチャンツの部分だけ、CDを一緒に聞く。親子の会話は日本語でかまわない。できれば、親子で歌ってみる。
親子でゆっくり絵本を開く時間とは別に、チャンツ部分だけを編集したプレイリストを作って、CDをBGMとして使う。CDをMDにコピーして編集するもよし、パソコンに取り込んで編集するもよし、このCDのプレイリスト編集技術は後々まで重宝する。
これが一通り終わったら、この本のCDはそのままかけ流し素材として利用し続け、チャンスがあればBGMとして流す。我が家では、食事の時などは決まって何かの英語CDをかけることにしていた。
これだけで1,2ヶ月は持つはずだが、飽きて子どもがいやがるようになったら、また別の素材を入手して同じようなことを続ける。青い表紙のピクチャー・ディクショナリーはもっと分量が多くて、値段も高め(それでも2,000円ちょっと)。
Longman Children's Picture Dictionary with CDs: With Songs and Chants
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赤い表紙のピクチャー・ディクショナリーが終わったぐらい、または平行して、CD付絵本の読み聞かせを始める(読むというよりCDの朗読が中心だが)。
まずはペースを決めること。たとえば、ORTであれば、1週間に1冊、1パック6冊を1ヶ月半、というところ。CTPも同様。どちらが良いか、ということだが、正直言って、子どもの様子を見ながら両方を買うのが良いと思う(CTPについてのMum's Englishさんの紹介記事、ORTについてのSa-chi21さんの紹介記事)。
基本的には、絵本を開いてCDを聞きましょう、というスタンスで良いと思う。暗唱させたり、読ませたりはしなくて良い。ただ、お母さんはできれば、CDの発音を真似て、読めるように練習する。CDの朗読には興味がないが、お母さんが読んでくれるなら聞く、というお子さんはとても多い。読み聞かせはお母さんが行い、CDの朗読はBGMとして、でも良いと思う。
この英語絵本の読み聞かせは日本語の絵本と同じように。いろいろ絵を見ながら感想を言い合ったりすると良いと思う。
1パック終わったら、CDをかけ流しの素材に使う。
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ちょっとやる気のあるお母さん限定になるが、子ども向けの英会話教材を買って、親子で取り組むのも効果的だと思う。とてもメジャーでリーズナブルなのはこのあたり。我が家では使っていないが、CD-ROMの内容が充実しているようなので、どうせ買うならCD-ROM付きがよい。
ロールプレイというかごっこ遊びで、付属CDーROMで聞ける音声を真似して、親子で英会話の練習をする。1日15分から30分程度、親子で取り組めれば十分。
Let's Go Let's Begin Student Book
さまざまな英会話教室で使われている、定番のシリーズで、終わったらどんどんステップアップしていけるし、ワークブックなどもあるので教材について悩まなくてよい。
取り組みの流れとしては、英語絵本の読み聞かせと英会話教材を両方毎日やるのではなく、適当に交互に織り交ぜていく。
こんなこと親子でやってられない、という場合は英会話教室に突っ込むしかない。
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オールイングリッシュのビデオを拒否する年齢ではあるが、短いものなら、親子で一緒に見られるかもしれない。
短くて分かりやすいのはこちら。100分収録で980円、コンビニで見かけたのだが、お得だ。
メイシーちゃんのとっておき DVD BOX (DVD付)
2カ国語収録なので、どうしても駄目なら日本語で見れば無駄にならない(笑)。メイシーの絵本はバイリンガル版が図書館などにあるので、連動も簡単。
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とりあえず、最初のカリキュラムはこんなところだろうか。
始めるからには、少なくとも中学校入学までは何らかの形で英語学習を親がサポートし続けることと、小学校入学ぐらいから、英会話教室なり、Webレッスンなりで英語でコミュニケーションをできるようにすることを想定しておきたい。
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4 件のコメント:
WKEが欲しいのですが、4歳になったばかりの息子と6歳の娘には合わないでしょうか?
簡単すぎるのかどうかが分かりません。
サンプルは好きで観てるのですが・・・。
悩みどころです。
皆さんの記事を読んでると楽しそうで・・。
>パルピさん
簡単すぎるか、と言われると簡単すぎるだろうと思います。年齢的なものより、英語の習得レベルの問題です。パルピさんのブログから拝見する下のお子さんのレベルでは、もうWKEは不要だろうと思います。
楽しめるかどうか、という意味では、逆に英語の下地があるほうが楽しめるので、大丈夫かも(ステージごとに退会できるので飽きたらやめられるし)。
あえて購入する理由があるとすれば、下のお子さんと英語で遊ぶさいの、表現の補充(親も子も)でしょうか。でも、英語での語りかけをフェードアウトさせるなら、必要ないですね(^^;
ロングマンの赤の方。我が家も購入しましたが。。。先日、試しに見せてみたら、いっきにに1冊読みされて、記載の単語は全部ご存じでした(-_-;)青から購入すればよかった(涙)
そしてそして!メイシーちゃん、我が家はDVDをbox購入済みです。しかも2セットも。まさに今、大hit!masya堪能中です(^_-)
メイシーちゃんとにかく可愛いんですよ。
英語が少なくシンプルな英文(短文のみ)だけなのでmasyaレベルにはぴったりです。NHKで放送されているミッフィーよりも英語は易しいです。英語のレベルはWKEのMimi達とおなじくらいです。
>masyaままさん
さすがにCTPをやり続けていて、WKEも進んでいるmasyaくんだと、レベル的には青でしたか(^^;
ロングマンの絵辞典は、単語を覚えるためというよりは(まあ、その目的にも使えますが)、かけながしのための音源として使えるのではないかな、と思います。
青の方ですが、うちではかけ流し続けた結果、ときどき一人でチャンツを口ずさんでいたりします。
メイシーちゃん、英語も易しいんですね。WKEと同じぐらい、となるとゼロから始めるお子さんでも大丈夫ですね。
うちは、もう映像は大量にあるし、見る時間の方が足りないぐらいなので(その上さらにDVD BOX買ったりしてますけど)、ちょっと手を出せません(^^;
でも、ちょっと欲しいなあ(笑)
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