2013年3月18日月曜日

親子英語の神は細部に宿る?幼児英語編

一昨日、同じように親子英語をしているはずなのに、なぜか差が生じているケースがあるのではないか、ということを書いた。

今回は幼児英語編、ということで、学齢期に上がる前に気をつけることについて考えてみた。題して「親子英語の神は細部に宿る?」、やっていることは同じはずなのに、細かいところに注意を払わないと思ったような効果が上がらない、という罠についてだ。

1.見せている映像が子どもの理解力に合っているか

「見せたいビデオ見たいビデオ」という記事を書いたことがあるが、子どもが見たがるビデオが必ずしも英語力の向上に役立つとは限らない。うちの子の一番のお気に入りは「トムとジェリー」だが、これはいくら見ても英語力という点では意味がない。

子どもの年齢を考えると難しすぎるものは駄目で、易しすぎると感じるものはむしろプラスだと思う(それだけを見るのでなければ)。

特に始めたばかり、またはリスニング力が今ひとつだなと感じられる場合、ここのリストにあるレベル0に絞って見せた方が効率が良い。

また、PMKなど科学系のビデオは科学や自然の語彙を増やす一方で、会話力の育成には弱い。限られた時間で最大限の効果を発揮するためにも、見せるビデオを選ぶ際にはバランスを考えたい。

2.見ているビデオを子どもが楽しんでいるか

上の項目とちょっと矛盾するが、やはり面白いと思って見ているものの吸収率は高い。無理矢理つけていても子どもが見なければ意味がないし、続かない。

3.子どもが話す文章の複雑さを把握しているか

どの子どももまずは定型文を話し始める。その後、知っている名詞と動詞を組み合わせて単文を作り、重文や複文へと進んでいく。また、時制ももちろん現在形を話すようになるのが最初で、その後、未来形や過去形、進行形、現在完了形をマスターしていく。

子どもがどれだけ複雑で多様な文章を話すのか理解することによって、次のステップに進めるための取り組みの工夫をすることができるので、そういう意味で英文法の理解は不可欠だ。

英語があまり得意ではないという場合は、オックスフォード出版局のLet's Goのような、コース教材を使ってオンラインレッスンをするという手がある。ただ、Let's Goの場合、レベル1~6が小学校の1年生から6年生を想定して作られているせいで、早い時期にマスターさせたい文法事項を教えるのに、小学校中学年ぐらいの知識がないと難しいレベル6を使わないといけない、というジレンマが生じ、レッスンで使いづらいだろう。

4.子どもが自発的に多彩な文章を作るきっかけを作る会話を英語でしているか

相手が親にせよ、オンラインレッスンでの先生にせよ、自発的・自然に自分の考えていることを英語で表現する練習ができているか、というのも重要だ。

私がなおと話していて感じるのは、ふだんとにかく良く口にする表現はすらすらと出てくるのだが、少し考えないといけないようなことをしゃべろうとしたとたんに口ごもる。

これをいかにスムーズにできるか、というのが我が家の現在の課題で、我が家ではオンラインレッスンをしていない以上、親子の会話でなんとか鍛えないといけない。

とにかく、「いつもと同じ」ことを話しているのでは駄目なのだ、ということを常に感じる。親の方が常に新しい語彙、表現を仕入れて子どもと使う必要がある。レッスンの場合には、それだけの力量のある先生をいかにみつけるか、そして確保するかというのが鍵になるだろう。

***

我が家もまだまだ親子英語の実践中、かつ子どもの英語力もこれから、という状態なので、あくまでも取り組みながらの感想になってしまった。

また一年後ぐらいにでも振り返ってみよう。

本当に取り組みに工夫がいるのは小学校入学後だと思っている。それについてはまた後ほど。

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3 件のコメント:

シオママ さんのコメント...

興味深い記事ですね!!

「いつもと同じ」ことを話しているのではダメなのだというところに特に深く頷きました。

うちはいま4歳3ヶ月。「いつもと同じ」表現だけでだいたい日常生活は済ます事ができるんです。
英語のお友達と遊んだ日は1日中英語の日もあるのですが、英語を口に出す練習にはなっているだろうけれど、それで新しい表現が身に付き、もっと自分自身の気持ちを伝える力がつくかといったら違うんですよね。

一見、ペラペラ自由に話しているように見えるんですけどね。

レッスンでもそうですね。1時間たっぷり英語を話したわ〜ってだけで満足せず、新しい表現が必要な環境づくりも大切ですね。

頑張りますー!

マンゴー さんのコメント...

うんうん、と頷きながら読ませていただきました^^
少し考えて順序立てて話したり、論理的に説明したりする技術を鍛えようと思うと、ライティングの取り組みは外せないと思います。また、分野ごとの語彙の獲得も課題です。(我が家も現在進行形まっただ中!)
なおくんが小学生になってどのように取り組んでいかれるのか、楽しみにしています!

なおぱぱ さんのコメント...

>シオママさん

もちろん、「いつもと同じ」表現で日常生活をほぼ過ごせるというのはひとつの到達点だと思うんですが、その先を目指したいですよね!

いかにレッスンで新しい内容を喋らせるか、というのが課題になってくると思います。

>マンゴーさん

多読を進めるためには、得意分野の語彙を増やして軌道に乗せる、というのも重要ですけど、最終的には幅広い分野に対応したいですよね。

小学校に入ってからの取り組みは、マンゴーさんを始め、先行されている方々の取り組みを参考にさせていただきたいと思います。いつも、貴重な情報をありがとうございます!