2014年1月21日火曜日

ワークが順調な裏で考えること

1年生になってから、ほぼ毎朝毎晩、少しずつではあるが、ワークを進めてきたその裏で、なんとなくこれでいいのかなあ、と考えつつ日々を過ごしている。

しばらく前にこちらの記事で「自分から関心を持って色々なことを調べていくような子どもになってほしい」という親の理想について書いた。

最近の小学生教育の世界でのはやり言葉である「考える力」も、同じような発想なのだと思う。

では、考える力とは何かというと本当に難しい。

考える力というのは、パズル問題のような形式的な問題を解く知能なり技術ではないはずだし、算数の文章題を解く力でもない。

おそらく何かひとつの「考える力」というものがあるわけではなく、さまざまな能力なり技術なりをさまざまな人がニーズに応じて使っているのだろう。

「考える力」というとき、その前提にあるのは、単に教えられた知識を覚えれば良いというものではない、ということ。ちょっと一歩先を行くと、教えられた「正しい」とされる知識がそもそも正しいのかどうか、疑って(批判的に)吸収していかないといけない。

これは、小中高校までの公教育と相反する発想だし、そもそも抽象的思考が十分に発達していない小学生低学年には難しい。



こう考えていくと、ワークなりドリルなりというのは、究極のアンチ考える力だ。

ほぼすべての算数の問題、そしてほとんどのワークというのは、出題者が想定した回答を探し出すというのがゴールになる。

毎日やらせているワークもだいたいは正解を探し出さなくてはならず、正解なら点がもらえ、間違えたら点がもらえない。点数が高い方が偉い。

こうして問題を「解く」ことによって点数がもらえるのは学校だけで、卒業してからは自分で問題が何かを考えないといけない。

日本では、こうして自分で問題のありかを考えていく、というのは大学に入って初めて取り組む作業で、十分な経験も練習もしないまま、社会にでていくということになってしまう。



まあ、あまり大上段に構えてもしかたがない。

自分の子どもにとって最適な教育とは、と考えた場合にはもっと単純な話になる。

日本の公立の学校に通うのだから、基本は先生と教育システムを信じることから。その上で足りない部分があれば補ってやればよい。

まずは、あまり「正解」を求めることを重視せず、思考のプロセスを大事にすること。

そして、あまり早い時期では抽象的な思考が育ってないので無理をせず、根底には好奇心を育てていけばそれで良いと思っている。

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5 件のコメント:

ひでにな さんのコメント...

なおぱぱさん、こんばんは。

「自分から関心を持って色々なことを調べていくような子どもになってほしい」、私も本当にそう願います。

ワークは進捗がわかりやすいし、答えがあっていれば理解しているように見えて安心しますよね。

例えば、正解の場合、解き方をなおくんに説明してもらい論理的に考えられているかとか、別の解き方はないかなど一緒に考えてみたりするのはどうでしょう

また、間違ったときは、どうして間違えたのか考えるのも大事だと思います^^

少し掘り下げてみたり別の視点からみるのも「考える力」につながりそうですね。

「じゃあ、こうしたらどうなるかな?」と親子の会話の中から疑問が生まれて一緒に考えたり調べたりして、いつの間にか調べる習慣がついているのが理想ですね〜。(我が家もこれを今後の目標にしたいと思います)

なおぱぱさんがおっしゃるように、正解することよりもじっくり集中して考えること、本当に大事ですね!

それにしても毎日コツコツと英語以外にも取り組まれていて、それを上手に継続しているのが素晴らしいと思います。

ものぐさハハ さんのコメント...

「考える力」確かにはやってますね!我が家の、Z会のワークも保育園でのワークも、「かんがえる○×」というような名前でややこしいと思っていたところに、姉の家で見かけたチャレンジのワークも似たような名前で笑っちゃいました。
真に考える力をつけていって欲しいですが、我が家は、まずは順調にワークに取り組めるようにならなくてはです。^^;

なおぱぱ さんのコメント...

>ひでになさん

コメントありがとうございます(^^)

うちの子は間違いを指摘されると怒るので、確かに、逆に教えてもらうような感じの方がうまくいくかもしれませんね。試してみたいと思います~。

もう少し、親子で調べるようなスタイルに持っていきたいなと思いつつ、なかなかできていないんです。この前の1ドルセールで買ったワークの中に良さそうなものがあるので、春休みに挑戦したいなと思っています。

>ものぐさハハさん

日々の勉強の習慣はすべての土台だと思います。小学校に入ったら意識が変わると思いますよ!

今も、そんなにいそいそと、という感じではなく、しぶしぶという感じです。

言われずに1人でやるようになるのが理想ですけど、そこまではしばらく難しいかなあ。

masyaまま さんのコメント...

うちは、次第にワークに頼り勝ちになってます。息子もなんだかんだで、今までよりは取組んでくれるので、このままでいいのかな?と心配になる事はあります。

ですが、モノを沢山知っている事は悪い事ではないですよね。

子供はもともと好奇心旺盛なので、その芽をつぶさないようにしつつ、今は思考力を支えるための材料(知識)を身につけてると思う事にしてます。

なおぱぱ さんのコメント...

>masyaままさん

低学年のうちは、まずは毎日の学習を軌道に乗せるのも重要かな、と思います。

その上で、ひでになさんがおっしゃるように、ワークでもやりかたに工夫ができると思いますし、また、正解のないようなワークに取り組む工夫もあると思います。

今は子どもの知りたい!という気持ちに答えていきたいと思います。