2011年2月10日木曜日

「中国母の恐るべきスパルタ教育」の真実

出張中なので、昨日は英語での取り組みはなし。家族が起きてくる前に出発だったので、朝の一言すらない、ほんとにゼロだ(まあ、例によってビデオぐらいは見るだろうけれど)。

改めて考えると、平日朝1時間、晩1時間、ほぼ毎日父と子の時間がとれる我が家は、パパによる英語育児の条件が例外的に整っているのだと思う。日本語との使い分けの問題なんかを気にせず、思う存分、英語育児に取り組める。

***

ちょっと古い話だが、「0歳児から!yunの英語育児記録 【バイリンガルへの道】」のCarrieさんの記事でこっそり気になっていた、中国系のお母さんの話が、ちょうど出張中にアメリカで買ったニュース雑誌"TIME"の記事になっていた。

当時、話題になった頃に読まなかった方は上のCarrieさんの記事からリンクをどうぞ(手抜きで失礼)。日本語の抄訳も作られている。この女性、中国系2世なのでメンタリティもかなりアメリカ人のはずだが、自分の超スパルタな教育方針を「中国の」「タイガーマザー」のやりかただ、と称している。

"TIME"の記事では、"The Truth About Tiger Moms"という題で、実際に取材を行った上で、記者の感想なども交えて報告されているのだが、それを読むと、本(と、ウォールストリートジャーナルの記事)はやはりそれなりに誇張して書いてあるのが分かる。

厳しいことは厳しいが、十分な愛情を持って接してきた(プラス、父親のフォローもあった)ことが分かる。非常に難しい記事であるはずの、思春期の娘たちとの関係も良好なので、単に厳しいだけの家庭ではなかったのだろう。

上の娘さんは割と「よいこ」タイプでお母さんの言うことを聞いたのだが、下の娘さんは我が強く、妥協をしつつ現在に至るということらしい。下の娘さんは現在テニスで活躍しており、お母さんもまんざらではない、といった記述もでてくる。

ネットでの紹介記事が極端だったのには、現代での経済力での中国の台頭と、それによるアメリカ国内の危機感、(公)教育に対してアメリカに長年存在する不満、こういった背景を踏まえて、あえて"Tiger"と中国を引っかけて、スパルタぶりを強調し、出版した本の売り上げ増を狙った、という面も大きいようだ。

この戦略は実際、大成功し、ネットの記事は100万ヒット、肝心の"Battle Hymn of the Tiger Mother"も米アマゾンで書籍部門売り上げ9位!(現在)。日本からも買える。

Battle Hymn of the Tiger MotherBattle Hymn of the Tiger Mother



ネットで紹介されている細かい教育方針などはとても賛同できない面と真似できない面が多いが(テレビなし、パソコンなしは無理、友達との遊び禁止や学校での劇出演禁止はやらせたくない、などなど)、根本にある考え方には共感できる。

それは、子どもが成長して独り立ちしたときに、世の中を生き延びていくために必要な素質とスキルを身につけさせるのは、我々親の役割だ、という単純なことだ。

ただ、そのためにどのようなルートを取るのか、は考え方、そして個人の信念の問題だ。タイガーマムが重視するのは、規律と勤勉、努力。

我が家では…。好奇心と自立心も加えておく。

とりあえず、毎朝の着替え、自分でできるところからやろうか、なお(^^;

↓ブログ更新と親子英語のやる気のもと!クリックお願いします。にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ

9 件のコメント:

りん さんのコメント...

なおぱぱさん、はじめまして。

この記事、私も興味深く読んでいました。

ところで、日本語版には載っていなかった、この部分を読まれましたでしょうか?

Chinese parents believe that their kids owe them everything. ....................................................... the understanding is that Chinese children must spend their lives repaying their parents by obeying them and making them proud.

私には 中国系の人達と関わりがありますので、ここが重要ポイントだと思いました。

要約は、中国系の母親達は ものすごい労力、お金、時間を子供の教育につぎ込んできたので、子供は成長後の残りの人生を 親に従い、親の自慢の種となることで恩返しをしなければならない、と信じている。

ということです。

私の体験によれば、多くの中国人にとって 自分の子供は 自分の将来への投資的な意味合いと メンツの意味合いを持っています。
だから ものすごく教育に頑張るのです。

表面上は これはあなたのためよ、あなたのために お母さんはこんなに頑張っているのよ、と言って 子供を精神的、肉体的、時間的に支配するのです。


そして、子供はそれを親の愛情と理解して 期待に答えようと頑張るのです。

ここには モラルハラスメントの構図があります。

私は 精神的な支配=愛情 という洗脳が明らかになった後の 親子関係の崩壊を見てきました。

親は 実は自分自身のために(支配欲、将来への保障のために)子供の教育に心血を注いでいることに 多くの中華系の人々は気づいていません。(わざと見ません)

これだけのことをしてあげたのに、、という気持ちが親に出てくると、後で子供との関係が崩壊しやすいので、親としては頑張りのさじ加減が難しいですね。

結局、頑張った成果は子供のお手柄であって、親の手柄ではない、と自分に言い聞かせるのが親としては 大事かな、なんて思っています。

Carrie さんのコメント...

リンクありがとうございます☆
確かに・・・戦略は大成功でしたよね^^
それもまたエイミーさんの戦略だったら
さすがだなぁって思います!
もちろん出版社も頑張っただとは思いますが。

規律と勤勉と努力!きっと真似できない私自身が
どこかで恨めしく思っているのかもしれません><

社会で生き延びていくために必要な素質とスキル。
個人的に一番はコミュニケーション能力と考えてますが
さてさてこればっかりはどう育んでいいのやら(笑)

なおぱぱ さんのコメント...

>りんさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
その箇所、読み飛ばしてました(^^;

「子どもがどう育つかは親次第」という考え方と、「老後の親の面倒を子どもがみる」という考え方、もちろん、リンクはしてますが、別個のような気がします。

どちらも中国の考え方というよりはアジア的な考え方ですよね。日本でも結構当てはまると思います。

「子どもがどう育つかは親次第」、さらに子どもがどう育ったかを見て、特に世間的に見て「成功」といえないような場合に、親の責任にする、という風潮はアジアでは根強いですけど、私は好きではありません。おっしゃるとおり、モラハラ的要素がありますし。

ということで、私も、どんな親を持って生まれてくるかも含めて子どもの素養・運であり、親は気負いすぎる必要はない、と思ってます。

>Carrieさん

私もとても真似できないので、お仲間です(^^)

コミュニケーション能力、「大切だ」と言っている企業も、役人も、実際にそれがどんなものかは分かっていないんですよね。成功した有能な人を見て、「コミュニケーション能力があるからだ!」なんて言っているだけで。

勉強だけでなく、スポーツ、友人関係含めて、バランス良く、で良いと思いますし、だからこそ、あのタイガーマムのやり方はそのままでは日本では良くないのですよね(失敗するケースも多そうです)。

masyaまま さんのコメント...

こんにちは~♪

スパルタ教育って私たちが子供の頃って、けっこう主流じゃありませんでしたか?

私の周囲の友人にはスゴイママをもつお友達が結構いました(笑)

定規を持って(子供をぶつ)子供の家庭学習につきそうお母さんとか。

子供が勉強のノルマをこなすまでは、部屋の外からカギをかけて軟禁状態とか。(友人はしょっちゅう2階の窓から逃走してたらしいです(-_-;)危ないっつーの)

彼女達は優秀で現在は社会的に成功しています。そして今は私と同じ母親でもあります。

皆、親には感謝しているそうですが、子供のころ厳しくされすぎて親が怖くて、本心から甘えさせてもらえなかったのが、今でも心残りだそうです。

そして、、母親となった彼女達は、自分の親がそうしたようにスパルタ式の英才教育を我が子に施すかどうか決めかねているようです。

何事もさじ加減なんでしょうが、英才教育も施して、親子でラブラブも、というのは母親1人で上手にこなすのは誰にでもできることではないですよね(=_=)

でも、スパルタンな親をもって潰れなかった友人は優秀というより、たくましい(*_*;図太い(*_*;凄いですよ(笑)

またまた、長~いぼやきコメントですいません(^_-)

kaoru さんのコメント...

本を紹介するメールをアメリカの知り合いからもらっていたところなので、私のブログでも取り上げました。

りんさんのコメントに深く納得してしまいました。

中国人だけではなくて多くの親や社会がその洗脳にすっかり取り込まれているのだと思います。

それがその人の属する階層の常識となっていると、社会的に洗脳されているという事すら気づかないもしくは、気づかないようにする、気づいても常識として受け流す問題視しない。

という事も多いと思います。

社会的常識となるまでに浸透している場合、子どももそれをハラスメントと思わないので問題にはならないのでしょう。

私も日本に帰国して出産して日本の主婦としての暮らしていたある日、LAの知り合いと電話をしていて、

日本に洗脳されたわね。

といわれてビクっとしたのを思い出しました。

人は一人で生きているわけではありません。
社会の中で生存するにあたって所属する社会に同化しようとする心の働きが自然に動くのだと思います。

ただ、どこまで同化するか?それともその社会に変革を投げかけるのか?は批判的思考のできる大人なら判断できる事だと思います。

本当に子どものためなのか?と常に自分に問いかけながら子育てしようと思いました。

色んな教育法について比較検討する事は大事だと思います

アメリカ社会にタイガーマム論争を巻き起こした著者は、メディア戦略としての作戦を大成功させたのだと思います。

自分がどう育てられたのか?自分はどう育てたいのか?人生において何を一番大切にするのか?

りん さんのコメント...

なおぱぱさん、

私の書き方が 自分で見てもいまいちだったので、言いたいポイントがハッキリと伝わりにくいかなあ、、と思ったので、つけたさせて下さい。
すみません。。

基本的に 日本人親の教育の最終目標は、子供が親から独立し幸せに生きていく、だと思うんですよね。

そのために 親が子供に学力やスキルをつけてやる。。
私自身そうですし、周りの人と話していても そう感じることが多いです。

でも、中華系の親の教育目標は 子供の独立ではないように思っています。

子供が親から独立してしまったら、それこそ恩知らずの親不孝者、、みたいに取られやすいです。(もちろん 皆が皆そうではないことを願いますが。。)

今の自分があるのは 親の頑張りのおかげなので、特に長男は(出来れば全員)、結婚後も 最初から親と同居して面倒を見る、家長はもちろん自分の父親なので、何事も最終決定権は親にあるわけです。
育ててもらった恩があるので ずっと拘束されるのです。

親から肉体的、精神的に独立するには 親と大喧嘩して勝ち取る、というプロセスが必要になってくるようです。

でも、親はどれだけあなたのために親が犠牲になって頑張ったか、ということを とうとうと、突いてくるので、子供にすれば、罪悪感を感じ、なかなか親から独立できないし、させてもらえないんですよね。

それを示唆することが、タイガーマザーの記事にも書いてあったので つい反応してしまいました。。
やっぱり、それが(恩返しが)動機だったのね、みたいな。

そういったことから、私は中華系の親の熱心な教育の動機は、親の将来のため、だと考えている次第です。


何世代か前の日本でしたら そういうのもあったのかもしれませんが、現代ではそういった意識は薄いのではないかと。。

それで、あえて中華系の親、という具合に、日本人の親とは区別して書かせていただきました。

もちろん、私の狭い経験からの見解ですので、違うこともあるのかもしれません。

何度も、失礼しました。

なおぱぱ さんのコメント...

>masyaままさん

スパルタな家庭ってのは聞きませんでしたが(のんびりした新興住宅地だったので)、定規を持ってぶつ塾の先生ってのはいましたねえ。

図太い、というのは理想ですよ(笑)単に優秀なだけだと、ひょんなことで潰れたり。それこそ、念願のアメリカ留学、半年で駄目になって帰った、なんてケースも良くあります。

ある程度は厳しく、というのは必須なんだろうと思います。ただ、愛情表現との兼ね合いが難しい。根底に愛のある厳しいしつけ、ってのは大きくなるまで子どもに理解されなかったりしますよね。

やはり、夫婦で多少役割分担?私はラブラブの方を担当したいなあ(笑)

>kaoruさん

文化というのはある意味「洗脳」だ、というのはその通りですね。言い換えると、「適応」しているともいえますが。

アメリカでタイガーマム論争が起きたのは、現代アメリカで主流の、表面的な自尊心を尊重した子育てが、本当に正しいのか、という問題定義でもあります。

教育現場における自尊心の過度の尊重に対する異議というのは、いろいろな方面で10年ぐらい前からでてきていますが、大勢は変わらない感じです。

>りんさん

ありがとうございます。

タイガーマムの主張は、子どものために、最高の状態で、不確定な未来に送り出すために家庭でしつける、ということです。そのためには、褒めたおすのではなく、叱ることが(も?)重要だ、と。

アメリカ滞在時に、中国から来た留学生に何人も会いましたが、親からの重圧を感じているという印象はまったく受けませんでした。

このあたり、個人的な体験によって受ける印象が違ってくると思います。すいません。

りゅうママ さんのコメント...

Carrieさんのところで記事を読んだときもコメントに書いたような気がしますが、この記事を読んだとき意外でした~。
っていうか、これ、韓国のことじゃ?って感じで(笑)

上の方が書かれている

>要約は、中国系の母親達は ものすごい労力、お金、時間を子供の教育につぎ込んできたので、子供は成長後の残りの人生を 親に従い、親の自慢の種となることで恩返しをしなければならない、と信じている。

これこそまさに韓国人ですよ~!
韓国のほうが絶対スゴイ!と断言できますが(笑)


みんながみんなそうだとは言えないと思いますが、私が見てきた韓国人は、特に男の子はみんな親も子も、そうでしたねえ・・・。

なおぱぱ さんのコメント...

>りゅうママさん

韓国の受験戦争の厳しさは日本の非じゃない、っていいますよね。

一流大学じゃないと大学じゃない、という風潮もはっきりしているし。

知り合いを見ていても、就職してからも競争に追いまくられて大変そうです。その分、成果を上げるんですけどね。