2011年9月14日水曜日

語数もYLもわからないときに絵本の難易度を知るには

多読を使った英語学習をやっている人はとても多く、ゼロから英語を学ぶとき、どのような絵本を使って多読をしていけばいいのか、詳細なリストが作られている(たとえば、ここ)。

多読による英語学習で用いられる、難しさの目安はYL(読みやすさレベル)で、これは日本人の大人が次に何を読んだらいいのかの指針に使える便利なものだ。もちろん、親子英語にも使える。

The Case of the Hungry Stranger (I Can Read Book 2)The Case of the Hungry Stranger (I Can Read Book 2)



昨日読み聞かせたこれは"I CAN READ BOOK 2"シリーズで、このシリーズはYLが1.2-1.6になっている。また、語数は1,300となっている。

このYLは非常に便利なのだが、必ずしもYLや語数が報告されているとは限らない。また、"I CAN READ BOOK 2"はまとめてYLが1.2-1.6だが、個別の本によって大きな差があったりするので、もっと詳しく知りたいときもある。

そんなとき、Amazon.comで難易度と語数を調べることができる!

まずは、このリンクを見て欲しい。

上の本と同じ本だ。下の方にスクロールしていくと、レビュー欄があり、"Customers Also Bought Items By"がある。さらにしたに、"Inside This Book"がある。ここの"Text Stats"がお目当て。



クリックすると、本文に基づいた様々な分析情報が示される。かなり詳しい情報がでるが、見たいのはここの"Readability"の、"Fog Index"と "Flesch-Kincaid Index"。"Fog Index"は、この本を読むために必要とされる、学校に通った年数で、"Flesch-Kincaid Index"はアメリカで学年にすると何年生相当か、というもの。

"The Case of the Hungry Stranger"の場合、"Fog Index"が3.1、"Flesch-Kincaid Index"が2.1となっている。キンダーから学校と見なされるので、つまりこれは2年生相当だ、ということになる。自力読みを想定したものなので、読み聞かせでは3つ引いてキンダーから、というのは私の基準。

すべて本文から自動で計算しているのでこの2つの数値がずれることがあるが、いずれにせよネイティブの自力読みの目安なので、おおざっぱに分かるだけだが、それでも非常に助かる。

ちなみに、その下に語数もある。"Numbers"の"Words:"を見ると、この絵本は1,392語だ。

これは、すべての本にある情報ではなく、"Click to LOOK INSIDE"(なか見!検索)が可能だというのが前提で、さらになか見!検索ができても、"Text Stats"がないこともある。

昨日紹介した"Mr. Messy"の場合、語数こそ937だが、"Fog Index"が5.1で、"Flesch-Kincaid Index"が4.3。4年生相当ということになり、確かにレベルが高いのが分かる。

***

昨日読んだ"The Case of the Hungry Stranger"は大喜び。これはシリーズものになっていて、以前読んだこちらと同じ登場人物たちが活躍する。

最近分かってきたのだが、同じ"I CAN READ BOOK 2"でも、反応が良いものもあれば悪いものもある。どれでも喜んで読み聞かせできるというわけではなさそうだ。

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6 件のコメント:

Cassis さんのコメント...

詳しい~。
そこまで確認したこと一度もありませんでした。

ところで、昨日の記事にコメントしたつもりだったのに、反映されていませんでした。
急いで書いたから、あやまって消しちゃったのかも。ショック(;_;)

Mr.Menのシリーズはフランス語も沢山出てますが・・・そんなに安くない。UKって本当に安いですよね。

まりやん さんのコメント...

なるほど~。凄く勉強になりました。
こういうシステムがあるのですね~。

でも、多分なおぱぱさんの説明がなかったら見ても良く分からなかっただろな~^^;

学年のある程度の目安って、英語が出来ない人間からすると、本当にありがたいです。

これから、これを参考にしつつ絵本も与えていこうと思います^^
日本の絵本だと、本当に自分がチラっと読んでみた感覚で「今いける!」とか「あ~、ちょっとしんどいかな~」とかって分かるんですけどね~^^; ネイティブじゃないところがつらい・・・(笑)

なおぱぱ さんのコメント...

>Cassisさん

13日の記事へのコメント、消えてしまったんですね。すいません(^^;

"Text Stats"、ほんと詳しいです。Amazonに全文がデータとして送られて、それを分析しているようですね。

UKは今とても安いですね。ポンド安が効いてます。この間に、イギリス発の良質な物をドカドカ輸入するのが正しいと思います(^^)

>まりやんさん

子どもの読書のレベルが上がれば上がるほど、重宝する情報だと思います。

どこかのブログで紹介されている本でも、事前にちょっと調べてから注文できたら安心ですよね。

masyaまま さんのコメント...

こんにちは。

最近CTPやORT以外の絵本もちょっと織り交ぜて行きたいと思っていて、本選びに困っていた所なので、こういった情報助かります!!

YLすら知らない私(^^ゞ

レベルや語数もさることながら、子供の好みが入ってくると、絵本選びは本当に悩みますよね。好みのジャンルだとちょっと難しくても読めたりしますから(笑)驚きます。

ものぐさハハ さんのコメント...

こうやって下調べの上で吟味すべきですよねぇ。
最近、私は、値段だけで、「えい、やぁっ!」と買っている気がします。。

なおぱぱ さんのコメント...

>masyaままさん

多読研究会のYLとか、ガイドブックはとても役立ちます。

が、今は親子英語ブログがこれだけたくさんあるので、ちょっと年が上の人のブログを見て、絵本をチェックしていくだけで十分な量の情報が手に入りますよね。

そうそう、好みの問題も大きくて大変です。同じレベルなのに、こっちは見向きもしない、とか。

>ものぐさハハさん

ものぐさハハさんみたいに、激安で買えればえいやあ!で問題ないですよ!いつも安くていいなあ〜とうらやましく思っています(笑)

あと、実物が見られればなんとかなりますが、見られないときはこういう情報源が役立ちますね。