2013年3月10日日曜日

幼児英語から子ども英語へ:ゴール別に考える英語力の訓練

昨日の記事「幼児英語から子ども英語へ:目標を仕切り直す」では、「年齢相当のテレビ・本が楽しめれば」という段階を過ぎて、具体的に読む・書く・聞く・話すの4技能をどれだけ伸ばすのか、考える時期にきた、という話を書いた。

英語育児の目標は人によってさまざまだと思うが、ここでは最終的な到達地点を3段階に分けて考えてみた。


1.高校入試・大学入試対策(高3までの受験英語+アルファ)

英語育児にどこまで実利を求めるかはさておき、英語力は日本の受験戦争を勝ち抜くのに間違いなくプラスになる。

とりあえずは、大学入試までに必要となるヒヤリング力、語彙、文法の獲得を目指すのがこの目標。もちろん、和訳問題などもあるため、大学入試での英語は単なる英語力だけではないが、大きな助けとなるはず。

理想としては、受験対策としての英語の勉強のうち、単語の暗記、文法の学習、ヒヤリングの訓練などがすべて不要になるレベルまで鍛えることが望ましい。

英検でいえば、英検準1級ぐらいだろうか。

このレベルでは、実は話す力を鍛える必要はあまりない。多読・多視聴を中心に、語彙力・表現力を増やす他、ワークなどで文法事項がしっかり理解できているかを確認していくことになる。公文の英語も効果的かもしれない。

2.仕事で英語を「りゅうちょうに」話すことのできる会話力(1~2年程度の海外滞在)

上に加えて、会話力も鍛えるのがこちら。単に定型文を覚えるのではなく、自由に文を組み立てて会話ができるようにする。日常生活のすべてとはいわないまでも、だいたいのことを英語で表現することができるようにする。

アウトプットという意味では書く力もある程度鍛えたい。基本的な単語は綴れるように。

成人してから1,2年程度海外に滞在したり、英語環境で仕事をした程度の英語力だろうか。

3.大学・大学院で留学する際に「英語に慣れる」ための時間をロスしない英語力(3~5年程度の海外滞在)

上記程度だと、「英語ができる」ということでいろいろと有利な場面がでてくるが、それをさらに突き詰めるのがこちら。大学や大学院に留学したときに、多くの場合、最初の1、2年は英語に慣れるために費やされるのだが、そのロスが最小限になる程度の英語力を目標の目安にする。

語彙力・表現力などは上の段階よりさらに上のレベルが求められる(英検1級ぐらい?)が、それに加え、高度な水準の書く力が必要となる。単に単語のスペルを覚えているというだけでなく、英語圏での作文マナー、思考法についてもそれなりにマスターしていなくてはならない。




幼児からの親子英語の利点は、本来は膨大な時間がかかるこれらの「勉強」を、できるだけ労力が少なく、かつ自然な形で身につけさせることにある。それにより、たとえば入試なり資格試験なりに必要な勉強時間を大幅に減らし、他の必要なことに使うことができる。

そして、我が子に想定している最終的な目標がどこにあるかによって、必要となる時間・費用も大きくことなる。最初の段階で満足であればオンラインにせよオフラインにせよ、英会話レッスンなど必要なく、資源を本や映像に振り分けられる。

逆に、第3段階まで想定しているのであれば、本格的に英語をたたき込んでくれるインターのサタデーに通うか、またはオンラインレッスンでも専門家の助けがいるだろう。おそらく、壁となるのが書く力、作文力になると思われる。


英検の級との対応はあくまでも目安程度で、英検準1級があれば大学入試で受験勉強がいらないということではないし、海外に3~5年暮らせば英検1級がとれるということでもない。

我が家では、とりあえず夢は大きく、ということで最後の段階ぐらいまでの英語力へと鍛え上げるのが現時点での目標だ。実際には、進捗状況を見た上で無理そうなら(小学校での勉強と両立しなさそうなら)、少しずつ目標を緩やかにしていくだろうと思う。

***

なおがサタデースクールから借りてきたのはこちら。

Bob's Big Story Collection (Bob the Builder)Bob's Big Story Collection (Bob the Builder)


16ページ程度の話が10話入ったハードカバーだ。文章量は以前紹介したDisneyのStory Collectionに近い。少し古くてもう絶版なのだけれど、今なら古本がそこそこの値段で手に入る。

働く車好きな男の子には愛されそうな本だ。

ただ、ボブのメインターゲットの3,4歳にはつらい文章量で、読み聞かせにしても5歳ぐらいから。今のなおで、なんとか自力読みができるかな、という程度。

別に車にたいして興味もないなおがなぜこれを選んで借りてきたのかは謎。DVDは1000円以下からあり、お手軽だ。

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6 件のコメント:

ものぐさハハ さんのコメント...

幼児期の目標を軽くクリアしたからこそ、目標の仕切り直し!恨めしい話ですなぁー。( ̄s ̄;
我が家も、目標は大きく、理想は高く!3.を目指したいと思います。言うだけは自由ですよね。(^^;

masyaまま さんのコメント...

こんにちは☆

私が我が子に求めるのは2レベルです。
かなりローペースの歩みなので、かれが社会人になるまでに2までたどり着けるか(-_-;)
せめて、受験には役に立つところまではたどり着きたいです(笑)

私がオンラインレッスンで使用している(子供用の)テキストには「(先生の読みあげる英語を)聞いて→書く」という練習もあります。

すっごく簡単な文章とか単語も、聞き間違えたり、スペルミスするんですよね。

書く力。こちらも、身につける為には時間をかけて訓練する必要があるのだなと思いました。

cotton さんのコメント...

わが家は最低限1ですが、ありったけの英語力を駆使して単語や、イディオムをパンパンに覚えての「1」のレベルではなく、幅広い英語力があり、それ相応の会話もできて、勉強せずに1くらいまで大学受験前にある(和訳などの訓練は必要かもですが)、もしくはそれまでに達成できていて、大学受験までキープできたらいいなあ。勉強せずに1レベルということは限りなく2に近い感じでしょうか。あとは趣味程度でもいいから楽しかったらどんどん極めていってほしいと思います。この「自分で極めていく」に持っていけたらいいなあ。そのためになおぱぱさんがおっしゃるように娯楽要素たっぷりの幼児英語が必要なんじゃないかなあと思っています。
なおくんはこのままいけば将来、計り知れない英語力を身につけると思いますよ!

なおぱぱ さんのコメント...

>ものぐさハハさん

もちろん、目標は大きく!で(^^)
3を目指すとwritingを鍛える必要があります。

が、今のなおは単語と単語の間を空けて書く、とかそのあたりがまだ課題なので、正直、まだ未知の世界です(^^;

>masyaままさん

小学校に入るまで(6歳代)になるまでは、書くのは最低限、読みを鍛えるのがいいのかな、と思います。

書く力は、まだうちもこれからなので、未知の部分が多いんですが、少しずつ、ブログでも報告していこうと思います。

>cottonさん

英語力とは別に、自分で学ぶ気持ちというか、自分で興味を持ったことに対して、英語で調べる、というようなこともできるようになってほしいですよね。

本当は、そっちの方が本当の「目標」のような気もしますが、幼児英語を「投資」としてみたら、リターンとして受験英語に役立つ、とか自然と期待してしまいますよね。

なおの英語に関しては、我が家でできることは、(費用の制限はあるにしても)続けていこうと思います!

りゅうママ さんのコメント...

そんなちゃんと考えたことないので、みなさんきちんとある程度の目標を考えてはることに驚きです(^^;)(;^^)驚きというか焦り??(;^_^A

うちは、どうなんだろう~?
元々私が本当に英語が出来なくて学生時代苦労したので、そうならないように…としか考えてなかったんですよね。

なので、それ以上の目標というと、なかなか思い付かない私です(^^;)(;^^)

なおぱぱ さんのコメント...

>りゅうママさん

りゅうママさんはしっかり取り組んでらっしゃるし、だいじょうぶですよ!低学年でしっかり英検もとれているし、無理にやっている感がなくて、自然と英語がマスターできているのが一番だと思います!