NHKの「スーパープレゼンテーション」なる番組でやっていたTEDのプレゼンの再録(?)で、Patricia Kuhl氏の「赤ちゃんは語学の天才」というトークについてだ。詳しくは直接うーにゃママさんのブログ記事を見ていただきたいが、ポイントは2点ある。
1.生後6~12ヶ月の間に身の回りで話されている言語に含まれれていない音素を区別することができなくなる。日本人でいえば、RとLの区別がつかなくなるのはこの時期。
2.この時期、言語(たとえば英語)への接触をビデオや音声のみで行ってもまったく効果はなかった(RとLの聞き分けができない)が、月1回計12回でも生身の人間の話す言葉に触れれば音素は区別できるままである(聞き分けができる)。
うーにゃママさんも書いておられるとおり、これはなかなかに衝撃的な内容で、幼児英語教材のDVDやCDが無意味ということか、と考える人もいるかもしれない。
実際には、1歳以降新しい言語に触れても、音素の聞き分けを学ぶことができなくなるということではないし(一度聞き分けができなくなっても再度学習できる)、1歳の時点で聞き分けができてもその後コンスタントに英語に触れて使っていかなければ消失してしまうので、あまり神経質になる必要はないと思うが、生身の人間の話す言葉とBGMやビデオで見る言葉とはこれほど効果が違うのか、と思うと興味深い。
紹介されていた研究の対象はあくまで乳児、そして言語の習得ではなく音素の聞き分けだけを扱っている点に注意したいが、BGMとして意味もわからず英語を流していても、言葉として処理されなければ学習効果を持たないということと関連していると思う。
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2 件のコメント:
ここ数回、とても興味深い内容で考えさせられます。
うちの娘は生後10ヶ月から親子英語を始めました。私自身の英語力がとても拙いことから、語りかけはほとんどしていませんでした。ビデオ、CDなどのかけ流しは毎日しており、絵本の暗唱ができたり、映画などのセリフのコピーはできる、しかし自分が思ったことを話す時の言葉はむにゃむにゃした英語(赤ちゃんが話す喃語のような英語)でした。ほとんどコミュニケーションは取れなかったです。
三歳半になった時に近所の大手英会話教室の体験に行った際に「聞き取りはできてるようだが、ほぼ話せないので初心者コースから」と言われ、そんなはずはない!と思いつつ核心を突かれて愕然としたのを覚えています。
結局その英会話教室へは通わず、五歳からオンラインレッスンを始め、六歳の今は週に五回フィリピンの方と話をしています。会話力がグンと伸びました。やはり(スカイプであっても)人と接することはとても大切なのだと実感しました。
ちなみに三歳の息子はかけ流しとビデオ視聴のみですが、遊びの時の姉との会話がなぜか英語なので娘の三歳の時よりも英語でコミュニケーション取れています。
>まじっこさん
うちの子も、3歳から始めて5歳ぐらいまではハニャハニャ言っていました。時間とともに言いたいことがいえるようになって、ハニャハニャが消えていきました。やはり喋る練習というのは重要ですよね。
まじっこさんの場合、その後会話力の伸びが著しかったのは、基礎を絵本やCDで鍛えていたからではないかと思います。そのあたりゼロからとはぜんぜん違うと思います。
姉弟で英語で遊んでくれると英語環境と発話の機会という意味では力強いですね!
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