「なおろぐ」を書いているのは、他の人に読んでもらうだけでなく、自分で読むためでもある。実は、私自身がなおろぐの一番の読者かもしれない。
過去の自分の記事を読んでいて感じることは、この前のWKEの話でもそうだが、基本、親子英語に対する意識が4年半前の開始当初から変化していないということだ。3年半前の記事「発話を引き出す親子英語」の時点で、重要なことはだいぶ語り尽くしてしまっているような気もする。
一方で、社会情勢の変化、とくに英語に対する企業のニーズであるとか、公教育での取り組みとか、そういった様子を見ていると、家庭での親子による英語の取り組みの重要性は、以前よりもはるかに増している。
また、実際に幼児期における生活言語としての英語の習得から、学齢期における学習言語としての英語へと対象が取り組みが変化してきた今だからこそ感じることもある。
ひとつには、昨日、カードゲーム"In a Pickle"をプレイした感想でも書いたことだけれど、日本では、言葉を説得の道具として使うための表現力や伝達力の訓練があまり行われないという点に関係している。
アメリカで非常に人気のあるゲーム、"In a Pickle"や"Apples to Apples"は、いかに各プレイヤーが主張するかによって勝ち負けが決まってしまう。
勝つために主張する、という行為があまり上品には感じられない日本では、こうしたゲームはあまりプレイされる素地がないかもしれない。むしろ、ルールはルールできっちり決まっていて、白黒つけやすいものの方が、勝敗を巡って争いにならなくてよい。日本で人気のあるゲームはすべてそんな感じだ。
だが、現実の社会ではいかに多くの人を納得させるか、ということが非常に重要になる。それは日本においても同様というか、むしろルールがより曖昧な場合が多く、人々のコンセンサスを得ていくプロセスが他の文化よりも重要になる。
そのあたりを意識的にトレーニングさせる英語のゲームは、単に英語での会話力を鍛えるという以上に、対人関係における感覚も鍛えてくれるのではないか、と期待している。
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スカラのブッククラブから届いたのは後2冊。
これは、いじめ(bullying)に関するものだ。内容はちょっとあっけらかんとしすぎていて、あまり深みはない。
JUSTIN AND THE BULLY (Ready-to-Reads)
もう一冊のこちらは、日本のアマゾンでは扱いがない。なおが大好きな対決シリーズ"Who Would Win?"の一冊。どちらが強いか、といういかにも男の子的な疑問に応えてくれる。
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2 件のコメント:
留学時代、スピーチという教科に驚かされ、困らされましたのを思い出しました。アメリカではこんなに小さなときから、自分の意見を主張する術を遊びで鍛えているんですね。英語・日本語にかかわらず、身につけさせたい、鍛えておきたいスキルですね。
>ものぐさハハさん
私の場合はスピーチというか討論で困ることはありませんでしたが、日本式の教育ではあまり重視しない点ですよね。
日本式の空気を読みつつも主張するという技術も習得する必要があるので、なかなかにややこしいです。
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