2015年12月8日火曜日

多読への道 Part 2: leveled readerからチャプターブックへ

Leveled readerというのは、ORTやStep Into Readingのような、ネイティブの幼児~児童向けの、段階を追って難易度が上がる本のこと。リーダー絵本とも呼ばれる。

前回の「多読への道 Part 1: Leveled Readerを使う」で、読み聞かせから、初歩的な自力読みへの移行にはLeveled readerを使う、という話をした。

実際には、読み聞かせから自力読みへ、すっぱり切り替わるのではなく、読み聞かせを続けながらも、子どもが割と自発的に、自ら自力読みを試してみていく過程で、少しずつ自信を持っていくことになる。

Leveled Readerはそれぞれの本にレベルが1とか2とか難易度が割り当てられているが、シリーズによって数値の意味が違う。有名なシリーズについてはここに書いた

Leveled Readerの語数の多いものは結構分量がある。

Step Into Readingであれば、ここで紹介したベイマックスのSIR Step 3がブックレベル2.9で、945語。ベンジャミン・フランクリンのSIR Step 4がBL 3.6で1,072語。

だいたい、SIRでStep 3と4が楽になってきたら、チャプターブックへのチャレンジしてもよいだろう。

たとえば、Step Into ReadingのStep 5だと、5,000語近くあり、ブックレベルも4.4。初歩のチャプターブックとして有名なMagic Tree Houseの場合、1巻目は4,737語でブックレベルが2.6なので、分量はほぼ同等、難易度はMTHの方が遙かに低いことになる。

4年近く前に「リーダー絵本からチャプターブックへの橋渡しをどうするか」という記事を書いている。当時はまだ読み聞かせばかりで、自力読みはまだまだ、と書いてあるのが懐かしい。

MTHは我が家ではまったく駄目だったので(読み聞かせも音源のかけ流しも拒否)、最初のチャプターブックはジェロニモ・スティルトンの読み聞かせになる。カラフルなフォントとイラストの存在でちょっと敷居が低いのだけれど、実はブックレベルが3.7、語数も1万語越え。これを読み聞かせするのはちと無理があった。

ジェロニモは1巻しか駄目だったので、チャプターブックのデビューは、実質的にはStinkシリーズになる(はず)。まあデビューといっても、6歳になったばかりの頃で、もちろん読み聞かせ。

その後、Franny K. Steinシリーズも喜んでいた(当然読み聞かせ)。

7歳になってから、ぐぐっと自力読みが伸びたように思う。1年生の最後に購入したTashi(これは厳密にはチャプターブックではないが)は、ほぼすべて自力読みだった。

Leveled readerからチャプターブックへの移行には2,3年かかるが、この間、その他にも、大量の絵本やコミック、図鑑などを読み聞かせ、または自力読みした。

基本は前回書いたように、「本は楽しい」と感じてもらう、ということだと思う。

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2 件のコメント:

Cassis さんのコメント...

あああ、この記事を読んで、買ったままの「Tashi」のことを思い出しました(苦笑)
本の分厚さに惑わされて、ルルーが「え・・・(=_=)」っていう反応です。
読み聞かせにしてみようかな~。

ブックレベル、確かめる方法があるんですね。意識したことがなかったので、ちょっときにしてみてみます♡

なおぱぱ さんのコメント...

>Cassisさん

ひとつひとつ、独立したお話になっていますし、結構読みやすいと思いますよ!

我が家では、ひとつひとつのお話が冊子になるように分解してしまいました。

読み聞かせもしました!

ブックレベルは、学年に対応しています。私が使っているのは、"http://www.arbookfind.com/"です。ただ、アメリカの出版社以外の本は登録されていないことが多いようです。