2010年5月7日金曜日

TBTLBFPその5:年少さん~年中さん時代の読み書き2

「プリスクーラー」、すなわち、年少さん~年中さん時代のアドバイスがまだ続く。

・読み聞かせを習慣づけよう

幼稚園児を読書へと導くにあたって、親ができる最大のことは「読み聞かせ」である。一日30分でも、大きな違いを生む。そして、早すぎるということはないのだ!生まれたばかりの頃から読み聞かせを受けている子どもは、そうでない子どもに比べ、後々まで(高校時代まで)読書の力で優れている、という利点がある。後から始めた子どもがだめということではないが、初期に始めた方が有利である。

読み聞かせをする、ということ自体、親にとっても楽しいことだろう。子どもは親の声を聞くのを喜ぶし、膝の上に本と一緒に乗せてやるとほんわかする。

読み聞かせの際には、変な声を出してやったり、変な顔をしてやったり、効果音などを出してやると良い。身につけるべき能力としてでなく、楽しみとしての読書を強調すれば、子どもはもっと喜んで読むようになる。本好きな親ほど、そしての趣味を子どもへと伝える親ほど、子どもは本好きになる。

親が何度も楽しめる本を選ぶ、というのも大切だ。そうすれば、読み聞かせは毎日の訓練ではなく、子どもとの遊びになる。

どの本を選んでいいか困っているときは、自分が子どもを見る眼を信じよう。親が一番よく子どものことを知っているのだ。いわゆる「古典」が受けないこともあるし、自分の子どもにしか受けない本というのもある。

動物、恐竜、宇宙、電車とトラック、といったノンフィクション系を好む幼児は多い。そして、子どもが最初に注意を向けるのは絵だ。子どもが興味を持つものにはどんどん挑戦してみよう。

・文字を身の回りに!「活字にあふれた環境」を

(「活字にあふれた環境」というのは、最近の幼児教育のスローガンの一つらしい)。
本だけでなく、様々な看板やラベルや箱や地図や表・図など、とにかく家庭を文字が書かれたもので豊かな環境にしよう。

本に大金を使わなくても、図書館を活用すればよい。古本も良い。友達と貸し借りするのでもよい。

他にも、居間や子ども部屋の棚にクレヨン、パズルを置くのも良いだろう。さらには文字の書かれたシャツやズボンも使える。

窓や扉に"WINDOW","DOOR"とラベルを貼る親もいる。

自分の名前はいろいろなところに書いてやり、親しみを覚えさせよう。早く自分の名前を見てわかるようになることが、将来の読書好きへの重要な道しるべだ。

道を歩いているとき、看板などに注意を向けさせるのも良いだろう。外出しているときに眼に入る様々な文字に子どもの注意を向けさせよう。慣れてきたら"ミッケ"のように、子どもに見つけさせるのも楽しい。

子どもに、親が本を読んでいる姿を見せるのも効果的だ。親が楽しみのために本を読んでいるのを見れば、活字がいかに魅力的か子どもにもわかる。本だけでなく、新聞のテレビ欄でも、カレンダーでも、レシピでも、いかに文字が役に立つかということを見せよう。

ショッピングリストのようなものを自分で書くときも、子どもが読めるような字で、たとえば口に出して子どもの前で書いてやる、というのも良い。

子どもが大きくなってきたら、自分でリストを作りたいというかもしれない。紙とクレヨンやマーカーを渡して、好きにやらせてみよう。そして、何を「書いている」のか聞いてみよう。なんだかぐちゃぐちゃと書いているだけかもしれないが、活字が意味を持っていること、そして自分がその意味を持つ活字を作り出していることを理解する、貴重なレッスンだ。

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そしてまだまだ続く…。

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