以前、なおの英語の発話の伸びについて、「指導力」のせいか、親の英語力のせいか、といったコメント(質問?)を頂いた。
それからつらつらと考えてみたのだが、やはり親の英会話力が高い方が有利ではあると思う。ただ、親の英語力というのは諸処の事情でなかなか上達しないものなので、もう一つの「指導力」について考えてみたい。
別に我が家でのやり方が特に優れているというわけではないと思うし、同じようなやり方をしているところは多いと思うので、参考にしてもらう、というよりは備忘録も兼ねて、我が家での子どもとの関わり方の方針を整理しておこう
気をつけていることはいくつかある。基本は「英語は楽しい」と感じさせるための注意だ。
1.教材・絵本のたぐいは子どもの好奇心のままに扱わせ、強制はしないこと
おかげで、ワールドワイドキッズの場合、カードリーダー類は我が家ではほとんど活躍しなかった(^^; サウンド・プレイボードをちょこっと触ったぐらいでおしまい。もう諦めて、Active Card Readerは未開封のまま、オークションでたたきうった。
ちなみに、この手のカード式発音機器、ほぼありとあらゆる幼児用(高額)英語教材についてくる。逆に言うと、幼児用英語教材が何万もするのを正当化するというか、「まあこんな普通では売ってないものがついてくるから高いんだよね」と納得させる効果があると思う。
結構、お子さんが気に入って、この手の機械が活躍するおうちも多いようだし、一つ一つの単語の発音をカードで聞いて、自分で発音してみることによって発音矯正する、というのは非常に効果的な学習方法だと思う。
が、そんなちまちましたことをやろうとしない我が子の場合、宝の持ち腐れ。
最初の頃、まだ情熱にあふれていて、何か教材を補完してやろう、と自作のフラッシュカードも作ったのだが(そのときの記事)、2度ほど遊んだだけで放置。それ以来、我が家ではフラッシュカード類を教材の候補から外した。
別にサウンド・プレイボードやフラッシュカードが悪いと言っているのではない。
子どもは千差万別、自分の子どもが楽しいと思い、遊ぶことのできる教材を取捨選択していくのが、「指導力」なのではないかと思う。
なおの場合、最終的には英語絵本、それも新しいものをどんどん持ってくる方式に落ち着いた(絵を見て喜んでいるだけとも言うが)。このスタイルは、ORTのステージ1~3あたりで確立した。そして、もちろんビデオは大好きなので、これも重要な位置を占める。
2.子どもと一緒に英語を楽しむこと
絵本、ビデオ、おもちゃ類、それぞれ一緒に子どもと楽しみながら、こちらからも英語での語りかけを行っていく。すると、子どももそこで使われている言葉である英語を使おう、と自然に反応していくのではないだろうか。
それから、良いか悪いかは別にして、3・4歳児の会話のほとんどは、自分が経験したこと、見たこと・聞いたことになる。すると、英語でビデオを見ていれば、その内容についても話してくるので、一緒に見ていないと会話が成立しない。
なおの場合、突然、以前見たテレビ番組の内容や絵本について英語で話し出すときなどがある。そんなとき、わかってあげられること、会話が成立することが重要だ。昨日は、自転車の後ろに乗せて走っていたら突然、"Piglet is a pig."とつぶやいた。これは割と難易度が低い方で、すぐに何のことだかわかったが、それまで何を考えていたのか、頭の中をのぞいてみたい。
3. 英語絡みでは決して叱らないこと
英語は遊びの言葉、というのが大原則なので、子どもを叱るようなことは英語の時間にはしない。
もう英語が定着した今は、英語で叱りまくりで、"Don't do that!"を使いまくりだが、最初の半年は、本当に英語は楽しい時間、というだけだった。
絵本を読んでいても聞かないでどっかに行ってしまったり、まともにワークをやろうとしなかったり、鉛筆の持ち方が変だったり、と色々と注意したくなることはあるが、基本的に子どもの好奇心に任せる。
例外は、ワールドワイドキッズのパペットを壁に放り投げたときで、このときは、特に鼻の硬いペピを投げたら危険なので叱った。
帰宅後の30分は英語の遊びの時間、と決めて、ワールドワイドキッズのパペットやら、アニマルマットやらで遊びまくった。
それなりに遊びのバラエティがないと、割とすぐ飽きてしまうので、なおの様子を見ながら、工夫を凝らして、もちろん、ペアレンツ・ガイドやCD-ROMのガイドを参考にしながら、色々と遊び方を開拓していった。
最初の「強制しない」というルールと組み合わせると、とても大変だ。でも、基本的に、子どもが教材やおもちゃに興味を示さない場合、悪いのは「使い方」か「教材」そのもので、子どもには何の責任もない。ワールドワイドキッズの場合、ステージ5のネイチャーブロック以外は、十分すぎるほど遊んだ。
4.発話の間違いを直すには
このあたりは、他のガイドなどにもでてくるし、実践している方も多いと思うが、子どもが文法的に間違ったことを言った場合は、"Do you mean …?"など、正しい表現を使って聞き返す。
なおも最近は結構、自分の話したこととこちらの言ったことの違いに敏感で、自分で言い直したりすることもある。
が、こういう間接的な教え方は、直接「この言い方は文法的におかしいから、こう言うべき」といった直接的な教え方に比べ、効率が悪い。
直接的な教え方は、しかし、「おべんきょうしている」感が強くなってしまい、楽しさが消えてしまうので、我が家ではもう少し後(たとえば年中・年長さんぐらい)までとっておいても良いかなと思っている。
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子どもの発話の量、それから語学力の発達そのものは、実は親の取り組み方の善し悪しに加えて、子どもが持って生まれた資質が影響していると思う。
たとえば、うちのなおはとてもゆっくりとワークに向かって取り組むことがまだできないけれど、同じ4歳でも、毎日何枚、という感じで取り組むことができる子もいる。
早熟、晩成、子どもの発達のタイプにも色々ある。好みもそれぞれで、物語が好きな子、図鑑が好きな子、モノが好きな子、気持ちを大切にする子、飽きっぽい子、そうでもない子。
親子英語に正解などなくて、目標を持って「楽しい」という気持ちで続けられたら、それが各家庭にとっての成功なのだ、というのが私の考えだ。
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