2011年3月11日金曜日

効果的に会話力を育てる語りかけ

幼稚園に行き始めてから1年間経ったが、なおの英語優位がはっきりしてきた(^^; だんだん、「英語が話せるぞわーい」というよりも、いかに英語への関心と慣れを維持しつつ、日本語力、とくに会話力を鍛えていくかというあたりに焦点を絞っていくことが課題になってきた。

フルタイムで幼稚園に行っているのに、しかも英語で話す父親は朝・晩と土日しか家にいないのになぜまだ英語優位なのか、その理由はいくつかある(あくまで推測だが)。一つには、幼稚園がモンテッソーリなのでひとりで黙々と「お仕事」をやっている時間が結構長く、会話が教室で常に行われている状態ではない、ということ。さらに、モンテでさらに磨きのかかった、なおの集中力、言い方を変えれば「周りのことを無視する能力」とでもいおうか、そのせいもありそうだ。二つ合わさると、幼稚園にいても、お仕事をしつつ、ひとりで英語でぶつぶつ言っていることに(^^;

また、「かけながし」も最近は減っているが、特に本人の希望で長い間、アニメの音声を再生していることが多かったし、遊びながらでもストーリーをおいかけているので、英語にそれだけ触れていることになる。

今回とりあげるのは、もうひとつの大きな理由、英語で話しているときに私が使っている「語りかけ育児」のテクニック。これが効果的だからではないか、と思う。

それは、こちらで紹介したベストセラー本のこれ。

0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児



日本語が微妙に遅れているかなあ、と思って買って読み始めたのがたぶん1歳半ぐらいだったと思う。そこで、ここに書いてあることを参考に、(父親だけだが)実践してみたら、3歳になったころはまあ他の子と差がないぐらいになったのだ。もちろん、子どもの成長の仕方はそれぞれなので、この本が効果的だったのか、私のやりかたがよかったのか、それともちょうどそれぐらいに伸びる時期だったのか、それはわからない。が、まあ特に実践して害のあるものではないし、何もしないよりは良かったと思っている。

この本では、0歳から4歳までのそれぞれのステージで親が気をつけるべきことを細かく具体例を含めて書いてある。詳しくはこの本、図書館で借りてでも読んで欲しい(特に該当する年齢のお子さんがいる場合)。ここでは、私なりに解釈して実践していることをまとめる。かなり、アレンジというか、私の価値観も混じっていて本に紹介されていることそのままではないので、注意。

全体的な哲学というか、子どもとの関わり合い方では、「こどもの注意しているものに一緒に注目しましょう」という表現がされているが、子どもを中心に過ごすこと。もちろん、これは家事に追われる母親には難しいのかもしれないが、しっかり子どもと過ごす時間をとりわけ(30分!)、その時間は子どもが関心を持つことを自発的に選ばせ、それにこちらがついて行く。

細かい語りかけの技術としては、

1.話す技術:ゆっくり話す・幼児に分かる語彙・表現を使う

そもそも、早口の言葉は幼児にはうまく聞き取れない。とくに伝えたいことを言うときは、話す速度を落として、こちらに注意を向かせる。難しい抽象的な概念は幼児にはまだわからないので、概念的な話は最低限に。幼児言葉は、幼児の回らない口でもしゃべれるようになっているし、発音が単純で分かりやすいので積極的に使う。

2.聞く技術:相手にゆっくり話す時間を与える。せかさない。

何よりも、親と話すことが「楽しい」と思わせるのが一番、これにつきると思う。だから、何かうまく言えないことがあって口ごもっても、こちらはストレスを見せない。話そうとしていること自体がすばらしいことなので、それを認める。発音を間違えたり、文法を間違えたときは、「間違っている」と言わないで、こちらが正しい発音・文法で繰り返して、「こうなのね」と確認するようすをとる。

言いたいことがうまく言えず、単語の羅列になるときは、こちらが文章を組み立てて、「こういうこと?」と聞いてあげる。そのとき、幼児でも作ることができる、単純な文章で表現してあげること。うまくいけば、その場でこちらの言ったことを繰り返してくれるし、そうではなくても、その文章がインプットされる。喋る力よりも聞く力の方がつねに優れているので、言いたいことと違えば、違うと言ってくれるので、うまく言いたいことを推測してあて、こちらが表現してあげる。

子どもが間違ったことを言っても、直接否定して終わり、にしない。「これが正しい」とそのまま言うだけでは子どもは理解しない。「正しいことを教える」チャンスだとおもってやっきになるのではなく、対話のチャンス、子どもが色々なことを表現して、それをこちらが理解するチャンスだと考え、子どもが考えていることを色々な方面から表現させる。

おそらく、重要性でいえば、聞く技術8で話す技術2だと思う。

「この子はだめな子だ」「できない」と決めつけない。考えるのは勝手だが、子どもに対してそれを言ったり、他の人に向かって伝えない。理解力はたいしたものなので、自分の親が自分のことをどう考えているのかが伝わってしまう。最悪のケースでは、「そうだ、自分は駄目でできないんだ」と考えるようになるし、そうではなくても、親が自分に満足していないことが伝わり、良い効果は何も期待できない。子どもに直して欲しいことがあれば、「だめな子」という評価の形で伝えるのではなく、具体的な一つ一つのことを直してもらうように言うべき。

***

昨日は、なおの病院につきあうため、お休みをもらった。ちょっとした持病のようなもので、手術をしないといけない(命に関わるようなことではない)。その時期を確認するためのものだ。

だが、非常に無駄足に終わった。

札幌にいたときにあちらの病院でレントゲンなどをとったのだが、紹介状をもらうといった手続きをしなかったため、こちらで再度診察しなおし。しかも、整形外科だろう、とこっちが思っているのに小児科に最初に行け、と言われ、2時間半待った後、医者に「整形外科で」と言われて5分で3,000円とられておしまい。しかも、また整形外科で初診扱い。今度も数時間並ぶそうだ。

待ち時間では、こういうときのためにとっておいた、パズル絵本"Adventures in Puzzle World"の"Puzzle Train"と"Puzzle Holiday"をクリア。

パズルの難易度的には、一部、計算が必要なもの(とはいえ、せいぜい一桁の足し算、引き算ぐらいだが)を除いて、余裕で分かるレベルが多いので、対象年齢はやはり4歳だろうと思う(発達の早い子なら3歳でもいけるのだろうか)。色々と文字が書いてあって、それを手がかりにパズルを解くところが多く、読みの練習にもなる。

これだけで1時間ぐらいは使った(^^; こちらはへとへと。だが、待ち時間になおが退屈しないで済んだ。

寝る前には、CTPのScience2Aから、"Who Lives Here?"のCDを一緒に聞いた後、"Where are you going?"のCDを再生。
さらに、リーダー絵本"If you are angry and you know it!"を読み聞かせ、"Buzz said the Bee"を自力読み。これ、本当に好きだなあ。

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4 件のコメント:

Cassis さんのコメント...

なるほど~!たしかに、モンテっていうのは大きいかも。普通の幼稚園だと、日本語のシャワーを朝から晩まで浴び続けているから、英語で独り言を言ったり、考えたりする隙間がなさそうですもんね。

それに、なおくんの通っているモンテがいいんだと思います。
ワタシが見学に行ったモンテは・・・お仕事の時間、集中できない子に邪魔されまくってました(笑)

アニメとかの音声のかけ流し、早くうちもやってみたいです。

手作業なので、音声の抽出がなかなか進まなくて~(><)

なおぱぱ さんのコメント...

>Cassisさん

日本語のシャワー、それはそれで悪くないと思います。子どもの環境に応じて、家庭での取り組み方が変わってきますよね。

アニメも悪くはないのですが、絵本のCDのかけながしをいやがらないなら、そちらの方が良いのではないかと思います(^^;

mamma さんのコメント...

maomaoさんの語りかけの記事経由でこちらの記事を拝見し、さっそく図書館で借りてきました。
次男への関わり方に対して大反省(涙)しています。
良い本をご紹介くださり、ありがとうございました。

なおぱぱ さんのコメント...

>mammaさん

コメントありがとうございます。
この本、本当にお勧めです!

対象は一応4歳までの子どもですが、その後の子育てにも活かすことができると思います。

次男くん、まだまだこれからですよね。楽しみです(^^)