2012年1月25日水曜日

オンライン英会話の役割を考える

今まで3回、カフェトークさんのモニター受講を受けてきた経験を元に、また他のブログのみなさんのレッスンの例などを見聞きした上で、オンライン英会話の役割についてちょっと整理して考えてみたい。

レッスンのスタイルとしては、3つのタイプに集約される。

スタイル1:ワークブックを進める
スタイル2:フリートークで自然な会話を学ぶ
スタイル3:ワークではないレッスンを組み立てる

スタイル1で使うワークブックには、Let's Goのような子ども用英会話コースブックもあるし、Spectrumのようなネイティブ向けワークもある。いずれにせよ、毎回決まった分量を進めていくもの。

比較的どの先生でも対応出来るのだが、子どもがきちんと飽きずにワークをやってくれるかどうかにかかっている。

スタイル2の場合、テーマを親が決める場合と講師が決める場合とがある。うちみたいに子どもが決めるスタイルだとテーマが散漫になってしまって教育効果もあがらない。あくまで、最初の導入時だけだ。

講師がきちんとカリキュラムを作ってくれればいいが、オンラインで都度予約をするスタイルだと先方にそこまで求めることはできない。自然と親が工夫せざるを得ない。

スタイル3は、手元の絵本やウェブサイトなどを上手く使って、子どもの注意を引きつけて進めていく、というもの。

これは講師の力量の差が大きくでるスタイルで、退屈な先生と興味・関心を引き出してくれる先生で結果が全然違ってくる。

一方、上のスタイルとも密接に関係するが、スタイルとは別に、各家庭・各子ども、オンライン英会話レッスンを受ける上でさまざまな目的が存在するだろう。

目的1:英語の文法・語彙を身につける
目的2:発話の機会を得る
目的3:リスニングの機会を得る
目的4:親の時間を有効に使う

目的1は言わずもがなで、スタイル1のワークを中心にレッスンをする場合はこれがメインになってくる。それ以外のパターンでも、フリートークなどを通じて新しい語彙や表現方法を学んで欲しいと思うのは当然。

目的2も同じように重要だ。自宅で絵本・DVDなどで英語に触れていてもなかなかアウトプットの機会がない。英会話教室では十分に話す機会がないと感じる場合などにオンラインを選択するのだと思う。マンツーマンであるが故に、英会話教室に通うよりも発話の機会も多く、先生との直接のやりとりが必要になるので会話力が鍛えられる。

また、喋るだけでなく、会話状況において臨機応変に相手が何を喋っているのか、何を伝えたいのかを察知する能力を鍛えるためにもレッスンは役に立つ。これを鍛えるのが目的3。

最後、目的4ではワークをすべて親が見るのではなく、講師にお願いすることで、最終的には自分の時間を別のことに有意義に使うことができる(たとえば、教材のオンラインショッピングとか)。親が教えるとどうしても感情的になってしまう、という場合も多いので、そういう場合にも有効だろう。

特に多くの家庭を調査したわけではないが、直感的にふだん見聞きするオンラインレッスンの体験談を元に、こんな感じに分類してみた。

すると我が家の場合、まずトップダウンで目的から考えてみると、とりあえずは目的4がメインになる。発話の機会は十分にあるのだが、私相手ばかりなので、別の人に対して、わかりやすく自分の言いたいことを伝える経験を積んで欲しい。そして、相手の言っていることをちゃんと聞いて、それに答える練習も必要だ。

本当は目的4も求めたいところだが、とても今の状況では…。

すると、スタイルとしては現状のフリートーク(スタイル2)で良いことになる。だが、スタイルは最終的には1に持っていきたいところだ。理由は、というと現在のやりかただと私の心臓に負担が強すぎるため。30分ずっとやきもきしながら横で見ているのはつらい(^^; 簡単なワークでもいいから、何か一つのものを見ながら先生とお話しするという形式になるとちょっと安心できる。

理想としては、スタイル3の、講師が自分の子どもの英語の知識・技能を把握した上で、毎週アクティビティを考えてくれて、それにお任せする、というものだと思う。だが、担任制ではない場合、そこまで求めるのは難しそうだ…。

***

ビデオはこんな感じ。

朝:The Napping House (20分)
昼:Arnie the Doughnut (20分)
夜:All About Animals: Black Bear (20分)

最初の"The Napping House"はスカラスティックのDVDボックスパート2収録のもの。最初見せたときはなおの反応は全然だったのだが、何の因果か、なぜかまた見たがった。作者Audrey Woodは私も好きなので、この本が気に入ってくれると嬉しい。

The Napping House(Board book)The Napping House(Board book)



各国語に翻訳されている名作だ。これは小型のボードブックで500円ぐらい。いろいろな版がある。文字も少なく、美しい情景なので、2歳からお勧め(ボードブックだから破られる心配もない)。大阪に住んでいるのなら、大阪府立図書館から借りられる。

***

昨日の夜は某所でお勧めいただいた"Plots Chickens"という絵本を読み聞かせ。これはユーモアたっぷりの絵本で、なおも私も大笑い。ケラケラ笑いながら2度読み聞かせた。

ついでにニワトリ繋がりで、こちらの絵本も。最初に読み聞かせたのはもう一年も前)だが、たまに出してみていたと思うので、別に一年ぶりに読んだわけではない。

To Market, to MarketTo Market, to Market

何度読んでもおかしいこの絵本で、もう一度大笑いしておしまい。

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3 件のコメント:

マンゴー さんのコメント...

たしかに、レッスンの組み立て方は家庭ごとにくっきりとカラーがありますよね。きっと年齢によっても違ってくるのでしょうね。

スタイル3はWebレッスンでは難しい、というのに同意です。
とくに普通のフィリピン人講師にそこまで求めるのは、本当に難しいです。サポート体制の整ったスクールで、かなり丁寧に見てくれるベテランの先生をコンスタントに取っていても「全部お任せ」はなかなか怖くてできません^^; 平均より単価の高い、担任制を謳っているスクールだと何とか可能かな(でも定期的にチェックが必要)、という印象ですね。
小学校中高学年になると自己管理できるようになり、自分でレッスンのペースや内容を吟味したりもできるようになりそうですが、今度は子どものレベルに合う先生探しが非常に難しいようです……。
そう考えると、ベテランネイティブ講師で担任制、コレ最強。あとはお値段との兼ね合いになってまいります……。

なおくんくらいできて、パパさんがきっちり見てあげられている今の状況だと、年齢が上がってレッスンらしくなってきたときにきっと普通の先生では満足できなくなると思いますよ~^^;「自分で教えたほうが早い!」とおっしゃる姿が今から目に浮かびます~。

まやや さんのコメント...

いつもなおぱぱさんのするどい観察力に関心することばかりです。

私は個人的にはオンライン英会話に、全てを求めるのは酷だと思っているタイプです。担任制でもチェックは必要と思っています。
オンラインではとにかく発話をするところだと思っているので・・・。
ネイティブの対面が一番いいと思いますが、やはりお値段面でも全然違うので^^;

週1回でもネイティブに触れて、オンライン英会話で回数をこなす。今のところこんなスタイルがいいかなと思っていますが、どうなんだろうなあ・・・。

なおぱぱ さんのコメント...

>マンゴーさん

実は、マンゴーさんの取り組みをとても参考にさせていただいています(^^)

ベテランネイティブ講師で担任制というのが最終的に最強のパターンですね、確かに。しかも、本職の英語の先生で子どもの能力をしっかり把握してくれて、きちんとカリキュラムを組んでくれるような。

うちは、私相手だと甘えがあるので(最強に甘やかしてますから…)、レッスン系はどうしても外注しないと駄目だろうなと思っています。

>まややさん

ありがとうございます。

私が目的をいくつか書いたのも、どれが自分の目的か考えて、それが満たされれば、十分時間を使う価値がある、と判断できるんじゃないかな、と思ってのことでした。

小学生のうちは、細かい文法にこだわるよりも、喋る経験を増やしていくことで自然な英語力の獲得になるのかな、と思っています。