2013年3月22日金曜日

親子英語の神は細部に宿る?:学齢期編

今回は、学齢期編ということで、小学校入学後について考えてみたい。

親子英語の最大の弱点は何か。

それは、カリキュラムの不在だと思う。絵本と映像、語りかけが親子英語の中核だとするなら、そこには英文法、語彙、読む力、書く力、こういったものをどのような順番で鍛えていったらよいのか、というカリキュラムが欠けている。

このカリキュラムの不在こそが、親子英語に取り組んでいる期間も時間も同じはずなのに、大きな差を生む原因なのではないかと思う。

カリキュラムに則った系統的なトレーニングが重要になってくるのは、学齢期になってから、つまり小学校に上がってからだ。英語圏でも日本でも同じだが、学年ごとに学ばなければならないことが決まっており、それにしたがって、授業や宿題が組み立てられる。

親子英語(英語育児と言い換えても同じだが)の場合は、別にネイティブなみの英語力を求めるわけではないけれど、入試なり留学なり仕事なりで必要な語彙と表現力を獲得するためには、子ども英語から大人英語へと脱皮する必要がある。生活に使う言語と学習に使う言語の違い、ともいえる。

大学入試で必要になってくるのはもちろん、抽象概念を表現するための学習言語なので、この溝を乗り越えないといけない。

1.物量作戦

「年齢相当」をキーワードに多読をさせるのがこの作戦。小説と学習では語彙が多少違うが、大量の本を英語で読めば高学年でそのあたりは乗り越えられる。

英語圏の子どもが年齢相当に読んだり見たりするものを選べば良いので、親に英語力がなくてもいけるのが一番の利点だろうか。

ただし、どんな子でもいけるわけではないと思う。前提となる大量の読書は、決して誰にでもできるわけではない。日本語の本でも、本好きになる子とならない子がいる。兄弟で同じ育て方をしていても違う。

早い時期から活字に親しませればかなりの確率で読書への抵抗はなくなるはずで、本に親しみを持たせつつ様子をみていくのが王道だろう。

2.スクールに頼る作戦

究極にはインターナショナルスクール、そうではなくても、なんらかのカリキュラムにしたがったスクールに通うのがこちら。街の英会話教室では、十分な専門的知識を持った教育の専門家がいないし、十分な時間が確保できないことが多いので、この作戦はとれないと思う。

なおが通っているサタデースクールでも正直微妙なラインだと思う。

ただ、街の英会話教室でも、ホームスクーリングの教材を使って専門的に指導してくれる人がいれば話は別。目安のひとつは毎日やるべき大量の宿題がでるかどうか、だろうか。

お金はかかるが、親の英語力は不要(スクールとのコミュニケーションで困るケースはあろうだろうが)。英語だけのインターナショナルスクールにいれてしまうと学費の他に日本語も問題になるが、最近増えているイマージョン系の学校ならちょっと安心。

3.親が情報収集する作戦

Let's Goなどの子ども向け英会話教材と、ネイティブ向けのSpectrumなどのワークを使って、文法や語彙を補強しながら学んでいくのがこちら。子どもの進度を常に確認して軌道修正をする必要があるので手間がかかるが、子どもの個性に応じて進めるので、どんな子どもでも対応できる。

子どもの喋る英語の文法に不安がある場合、英会話教材を使ったレッスンで文法をきっちりと押さえていくのが望ましいし、十分だと思えばネイティブ向けのワークのみでいける。DWEを使っている場合は、英文法はDWEのメインレッスンで学べるはず。

ここでいうレッスンはコストパフォーマンス的にオンラインレッスンになることが多いだろう(以前書いた記事)が、街の英会話スクールのマンツーマンや個人的な知り合いでも対応可能かもしれない。

英会話教材だけでは学習言語といての英語を学べないので、高学年になる前には理科や社会を英語で学ぶ教材へと移る必要がある。

ネイティブ向けのSpectrumの英語ワークブックはこれだけある。

Spectrum Phonics, Grade 1: Education VersionSpectrum Phonics, Grade 1: Education Version



Spectrum Sight Words Grade 1Spectrum Sight Words Grade 1



Spectrum Language Arts: Grade 1Spectrum Language Arts: Grade 1


Reading: Grade 1 (Spectrum)Reading: Grade 1 (Spectrum)


Spectrum Spelling, Grade 1Spectrum Spelling, Grade 1


Spectrum Writing, Grade 1Spectrum Writing, Grade 1


とても全部やることはできないので、必要に応じて選択する必要がある。一日15分ぐらいの取り組みでも、1年間で3,4冊はできるだろう。

一応、やりやすいと思われる順に並べてみた。フォニックスに自信があればPhonicsはいらないだろうし、逆に何もやっていないなら不可欠。サイトワードも同様だ。

また、低学年のうちはこれらのワークは親が教えられるので、レッスンではその他の教材を使うのも効率が良い。

いろいろとえらそうに書いたが、あくまで先輩方の取り組みを参考にまとめてみただけで、我が家での実践はこれからだ。

我が家では3を中心に1を視野にいれていくことになる。せっかくブログで情報発信をするのだから、何か新しい要素を試してみたいのだが、諸先輩方の取り組みで圧倒的な量の情報が手に入るので、それを自分なりに取り入れるだけで精一杯というか十分になりそうな気もしている。

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