今回、LEGOの低学年向けロボティックス教材、WeDoを大枚はたいて購入した背景には、我が家の教育方針がある。
まずは、大学受験までは数学を諦めず、できれば受験科目として勉強し続けてほしいと思っている。というのも、大学受験では数学を受験科目にできるかどうかで、学部選び、すなわち将来の進路の幅が大きく広がるからだ。
現在は不況を踏まえて、就職に有利な理系人気が高まっているらしい(東洋経済の記事)が、別に就職に有利かどうかということよりも、単純に選択肢が大きく広がる点を重視したい。
そして、現在の勉強が自分の進路に直接繋がるのだ、という意識を持ってもらうことによって、押しつけられたものとして義務的に勉強するのではなく、少しでも意義あるものとして能動的に机に向かえるのではないかな、と思う。
数学を勉強した先にある応用分野としての理系の学問として、なおが今すごく興味を持っているものにロボットがある。
もちろん今の興味は、ロボットがかっこいいとか、リモコンで動くようなロボットが欲しい、といった原始的な興味でしかない。本当のロボティックスに必要な、ロジカルな思考とはほど遠い。
以前、子ども向けのプログラミング言語Scratchの体験会に参加させたときも、なおの興味と、現在の論理的思考の限界の差が大きいことを実感した。
そして、WeDoこそがそのギャップを埋めてくれるものだと信じて今回購入してみた。
できることが単純だが、それだけに理解しやすい。コンピュータに指示して目の前の自分の組み立てたモデルを動かす。究極には、それだけを体感して、面白いと思ってくれればよい。
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正直言うと、WeDoで学べることは、レゴ教室に通って何回か体験すれば済む話かもしれない。
が、現在の年齢では、教室に行って、もっと科学チックなことを学んできてもらうよりも、おもちゃとして教材を与えて、のびのび自由に触らせてやる方が、実りが多いのではないか、と考えた。
正直、レゴ教室のお月謝は高いし、通わせる手間を考えると、教材を買って自分で一緒に遊んだ方がてっとりばやい。
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WeDoを操るLEGO公式のプログラミング言語はかなり単純で、ループはあるけれど分岐や変数の概念がない。
まあ低学年ではそれで十分のような気もするが、Scratchを使ってより高度な制御に挑戦することもできる。
ScratchはなんとWeDoを制御することにも使える。こんな本がでているほどだ。
スクラッチ+WeDoではじめる簡単ロボティクス―ゲームで遊ぶな、ゲームを作ろう!
中身を見てみたことがあるが、使われている漢字や文章の表現を見ると、対象年齢は最低限小学校高学年からだと思う。ただ、内容はさほど高度ではないので、日本に帰ってからなおと二人で挑戦してみよう。
Scratchを使ってWeDoを動かす場合、LEGOの公式プログラミング言語が不要なので、1万円以上するソフトウェアを買わなくても済む。が、ソフトとセットになっている12個のモデルの指導案が良く出来ているので、我が家的には、これは欠かせなかった。
また、WeDoを応用して遊ぼう、というユーザーサイトもある。Dr. E's WeDo Challengesというサイトでは、お題を与えられて(たとえば、今の課題は「お宝を守るための警報装置を作ろう」)モデルを組んでプログラムを作成し、できたらビデオを撮影して投稿しよう、というもの。
過去のチャレンジの記録を見ると作品例なども見ることができて、なかなかに遊びの幅が広がりそうだ。
他にもWeDoを使った応用の遊びを提唱しているところがないか、いろいろ探してみよう。
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