2014年10月4日土曜日

親子英語の成果は?その2

小学校に通い始めて一週間経った頃に現地校の先生に様子を聞いてみて、一応授業についていけていることを確認し、コツコツ積み上げる親子英語の成果を感じたのが前回の記事

今回は、ようやく理解できた、小学校で使っている"Accelerated Reader"と呼ばれるシステムの話を書いておこう。

これは、 Renaissance Learning社が提供しているサービスを、小学校が契約しているらしい。

これは、本当に面白いシステムだと思うのだが、子どもの読解力をコンピュータでテストした上で、自分の読解力の上下、一定の範囲内の本を、図書館で借りたりして読む。

このとき、読む本はARのデータベースに登録されている本ではないといけない。

読んだ後は、学校のパソコンからクイズに答える。10問の選択式で、これに合格すると、きちんと読んだことの証明になり、ポイントがもらえる、という仕組み。

語数が多いほどたくさんポイントがもらえる仕組みになっている。

子どものやる気を引き出すために、半学期ごとにこのポイントを一定以上貯めると、獲得ポイントに応じてリボンがもらえるし、さらにはパーティにも参加できる!

すごいな、と思うのは、メジャーなものが中心といっても、かなりの本がデータベースに登録されていて、それぞれの難易度(ATOSと呼ばれる)と読解チェックのクイズが登録されていること。

ATOSは学年と対応していて、1.0であれば、Grade 1になりたてで、1.9はGrade 1の最後頃が目安の時期になる。



それぞれの本の難易度、ATOSはLexileのように、文章に含まれる語彙の難易度や文の構造の複雑さなどに加えて、3万人以上の子どもたちが実際に読んだデータに従って決められるらしい

どの本がARに含まれていて、レベルがどうであるのかは、こちらの検索サイトで調べられる。

たとえば、MTHの第一巻、Dinosaur Before Darkであれば、2.6になる。だいたいGrade 2で読めれば良いということか。

また、このデータベースには語数もある(たとえば、Dinosaur Before Darkは4,737語だそうだ)。語数を記録する人には重宝しそう。



気になるのは、小学校で受けたアセスメントテストの結果(こんな感じらしい)、なおのレベルがどれぐらいか、ということ。

学校で教えてもらったなおのスコアは5.5。

これはGrade 3にしては良い方らしい(別に5年生なみに読めるということではないはず)。この手の選択式テストの結果は結構揺れ動くので鵜呑みにするのは危険だが、なおは語彙力は結構あるので、期待通り。

親子英語ブログを見ていると、なおより明らかに読みの発達が早い子もいれば、遅い子もいる。

なおは、とても「多読」には至っていないのだが、それでも十分なスコアが取れる、というのは、親子英語の基本方針が間違っていないことの証明でもある。



今日、このARプログラムについて初めて聞きに行った。実は担任の先生は直接は関係していないので、あまり良くわかっていなかったらしく、管轄である図書館に行って初めてわかった。

そして、今日が締め切りの日。

基準となるポイントを獲得すれば、リボンがもらえるし、パーティにも出られる!

だが、今から本を読んでいる時間はない…。

しかも、図書館が開いているのは放課後30分ほど。

ここでラッキーなことに、少し時間がオーバーしていたが、今まで読んだ本をパソコン上で入力して、テストを受けさせてもらえた。テストは小学校の内部からしか受けられない。

このところずっと読んでいたGeronimo Stiltonのタイトルを打ち込んではテストを受けてみる。

この2週間ほどで何冊も読んでいるので、正直忘れてしまっているものも多かったが、合格した本が何冊かあり、その中には、ちょうど図書館から借りているDragon's prophecyが!これは分厚いのでポイントもたくさん手に入る!ちなみに、ATOSが4.4で、23,294語。

The Dragon Prophecy: The Fourth Adventure in the Kingdom of Fantasy (Geronimo Stilton and the Kingdom of Fantasy)The Dragon Prophecy: The Fourth Adventure in the Kingdom of Fantasy (Geronimo Stilton and the Kingdom of Fantasy)


門が閉まるまでに駆け込みで15分ほどでクイズをどかどか受け、なんとかリボンをもらえる最低限のポイントを入手することができた。

締め切りの日で、しかも時間をオーバーしているのでちょっと微妙だが、うまくいけばパーティに参加できるかな。



ARシステムが良く出来ているな、と思うのは、ポイントを貯めるためには自分のレベルにあった本を読まないといけないこと。

なおのスコアは5.5なので、範囲は3.7から5.7になる。この範囲の難易度の本を選んでクイズを受けないと、ポイントを稼ぐことができない。

Geronimo Stiltonのシリーズはこの範囲にばっちり入るので、とりあえずはこれを読んでおけばいいだろう。

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2 件のコメント:

メディ さんのコメント...

本を沢山読むためのプログラム、面白いですね。沢山読むと、国語の成績にも反映されるのでしょうか?読みのレベルが急激に上がる子もいるし、少し難しい本とか読みたい時は、レベルの変更できるといいですね。
AR book finder 語数を調べるのに私もよく使ってます。ほとんどの本の語数が載っているので便利ですよね。ただ英語圏外の本を英語に訳した本は載ってないのが残念ですが。
パーティに参加して、いい思い出が沢山作れるといいですね!

なおぱぱ さんのコメント...

>メディさん

コメントありがとうございます。

このプログラムは図書館主催で、担任の先生は直接は関わっていないそうです。ですから、国語の成績とは別です。

アセスメントを年に数回やるそうなので、急に伸びた場合にはそれで対応するんだと思います。

難しすぎても優しすぎても、レベルが違う本を読んでもポイントにならないだけなんです。できるだけレベルにあった本を読みましょう、ということだと思います。

いろいろと批判もあるようですが、読書の推進という意味では、非常に強力なプログラムです。