小学生時代に学んでおきたい事柄を、算数、国語(英語)、理科、社会の各教科別に説明してくれているシリーズで、親子英語界ではそこそこ有名なので聞いたことがある人も多いと思う。
今回、せっかくアメリカに来たのだから、と3年生向けを購入してみた。
What Your Third Grader Needs to Know (Revised Edition): Fundamentals of a Good Third-Grade Education (Core Knowledge Series)
算数と国語(英語)はこんなものかなと思うが、理科と社会の内容の厚さにびっくり!
理科は、ほ乳類、は虫類といった区別から始まり、人体の構造(骨と筋肉、脳と神経系、知覚)、天文学(太陽系、重力)、生態学(環境問題)を扱う。
社会では、大陸と有名な河ぐらいはいいとしても、古代ローマについて30ページにわたってかなり詳しく扱っている。ハンニバルにジュリアス・シーザーにルビコン川、パックス・ロマーナ、ポンペイ、ネロ、コンスタンチノープル、と日本では少なくとも中学校までは習わない内容が目白押し。
3年生の本しかないので、1,2年生で学ぶことがどれだけあるのか分からないが、エジプトあたりはもっと低学年で学ぶのだろうと思う。
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タイトルからわかるように、基本的には親、またはホームスクーリング向けの本なので、どう使うかに少し悩む。冒頭部の案内では、親と一緒に子どもと読んでもよい、とあり、確かに文章の難易度は3年生ならなんとかなりそうな感じだ。
ただ、割と淡々と記述されているので、子どもに「読め」というだけではうまくいかなさそう。工夫が必要そうだ。
我が家での使い方は、まずは私が通して読んで、現在のなおの知識・技術と比較し、補ってやる部分を把握するところから始まるのかな、と思う。
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なおが小学校で学んできている内容を見るに、少なくとも理科と社会では、こんなに高度な内容はやっていない。どちらかというと、「こんなことも知っていたらいいなあ」という理想も含まれているのかもしれない。
他の学年でも同等の密度で学ぶとしたら、小学校を卒業する頃にはかなりの教養が身につきそうだ。
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正確には、「存在しなかった」というべきだろう。アメリカにおいても各学年でマスターするべき事柄を統一した"Common Core"と呼ばれる基準が2009年に作成された。
もっとも、Common Coreは小学生は算数と国語(英語)が中心で、理科と社会はまだ存在しないようだ。
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こちらの本、来年の8月に新版が発売予定だ。Common Coreに準拠した内容になるのだろう。
What Your Third Grader Needs to Know (Revised and Updated): Fundamentals of a Good Third-Grade Education
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2 件のコメント:
はじめてコメントさせて頂きます。今9ヶ月の子どもがいますが、英語育児について検索していてこちらのブログにたどり着き、この一年かけて「なおろぐ」全て読ませて頂きました。大変参考になる記事の数々をありがとうございます。私自身、小学校からアメリカでしたので、最近の記事を読みながら「そうですねーーー」と共感出来るものが沢山!理科・社会系も確かにカバーする題材は日本の教科書に載っているものより幅広く細かいかもしれませんね。でも、基本的に覚える(暗記する) ことは少ないので、多く感じなかった気がします。これからもアメリカでの日々が素敵なものとなりますよう、お祈りいたします。
拙いものですが、なおぱぱさんにインスパイアされ育児ブログを始めてみました・・・呼び方を真似させて頂きました、勝手にすみません。日本では同じ地域に住んでいるかと思います、いつかご縁がありましたら、どうぞよろしくお願いします。
今後も「なおろぐ」楽しみにしております!
>ゆうママさん
はじめまして。ブログをご覧頂き、ありがとうございます。記事の件数が2000件以上あるので、全件読破は大変だったと思います。自分でも昔の記事に書いたことを覚えてなかったりします(笑)
日本とアメリカの教育を比べると、教える内容はかなり共通しているんですが、理念の違いが深いですよね。
ブログ拝見しました。赤ちゃん、かわいいころですね(^^) 今から考えると、小さくてかわいい頃はあっという間に過ぎてしまいます。
これからもよろしくお願いしますね。
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