今回の出張では、子どもの頃に海外で過ごした経験を持つ二人の方とゆっくりお話しすることができた。
1人目は小学校2年生から5年生の半ばまで、英語圏で過ごし、日本の公立小学校に戻ったのだとか。この小学校時代がとにかく大変だったそうだ。他の子と違うということで、まったく仲間に入れず、孤独な日々を過ごしたとか。
中学校からは帰国子女コース(?)があったため、似たような境遇の子どもたちと会い、ずいぶんと楽になったようだ。そこで出会った友だちとは今でも一番仲が良いとか。
20代後半の今でも、日本社会に完全に適応している、という感じではないそうだ。
レストランで食事を一緒にしている限りでは、言語面でも、振る舞いでも、マナーでも、帰国子女と言われないとわからない。
2人目は、実は以前から知っている方だったのだが、今回小学生5年生のときに一年間アメリカにいた、ということを初めて聞いた。
アメリカの小学校に入ったときは、自宅で通信教材を通じて日本の勉強に遅れないようにがんばったそうだ。
この方の場合、日本の小学校には戻ってきた際には、逆カルチャーショックはなく、むしろ「戻って」きて、以前の友だちと会えて嬉しかったとか。このあたり、うちの子と反応が似ている。
一定期間海外で過ごした、という意味ではお二人とも「帰国子女」だが、その後の日本での学校生活の印象は、全然違う。
過ごした時間の長さと年齢、通った学校(現地校か日本人学校かインターか)によって変わってくるのだろう。
なおの場合、後者のパターンになる(というか、前回行ったときにすでにそうだった)。この場合、いかに日本の学校での勉強を遅れないようにするかと、現地校での通学のストレスを軽減させるか、が環境作りでの鍵になる。
今、家庭学習で英語のワークをやってもらっているのは、将来に役立つ英語での学力の育成のためだが、次回の滞在での現地校での勉強対策という意味も含んでいる。
次の海外滞在で一番気になるのは、実は勉強面ではなくて、友だち関係だったりするのだが、こればかりは親としてあまりやれることがない。実際に行ってみて、様子を見ながらサポートしよう。
4 件のコメント:
こんにちは。初めてコメントさせていただきます。私は幼少期と中学と高校を外国で過ごした帰国子女です。1年の海外留学では、厳密な定義だと帰国子女には含まれず、帰国子女枠での受験もできません。
子供でも外国生活に適応するのに1年はかかります。2年目からやっと楽しめて,人間関係もできて様々なことを吸収できた気がします。2年目からが勝負なきがしますので、1年で帰国してしまう子供は可哀想かなとも思います。
>英語ママさん
初めまして。コメントありがとうございます。
ちょっと関心があって調べていますが、中学受験では1年間ぐらいから帰国子女枠での受験が可能な学校があるようです。でも2年間以上のところが多いようですね。
最近は帰国子女入試も緩和傾向なんでしょうね〜
1年では、留学とかと変わらない気がしますね。
帰国子女は憧れる人も多いけど、実際は苦労が多くて潰れる人も多いです。
>英語ママさん
少子化のせいもあって、中学校から大学まで、最難関以外はあの手この手で入試の枠を広げようとしている印象を受けます。
帰国子女と留学の違いは、親の仕事に帯同しての引っ越しかどうか、でしょうか。いずれにせよ、滞在先でまず慣れるまでに時間がかかりますし、向こうの文化や学校に慣れたら慣れたで、帰国すると逆カルチャーショックで辛い思いをすることが多いようですから、大変ですよね。
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