2019年3月7日木曜日

「2月の勝者」についてつらつらと(1)

以前紹介したコミック「2月の勝者」の中で語られていた、子どもの教育を取り巻く現状について書いてみる。あくまでも個人の感想であって、なおの塾経験は模試を受けたぐらいで体験入塾すらしていないので、多少的外れになっているだろうと思われるので、ご了承を。

二月の勝者 ー絶対合格の教室ー (1) (ビッグコミックス)二月の勝者 ー絶対合格の教室ー (1) (ビッグコミックス)


まずは1巻から。

秀逸だと思うのは、「父親の『経済力』と母親の『狂気』」というフレーズ。6年生が年間に払う塾代が平均150万円。そして、受験しない子が宿題ぐらいしかしないのに、毎日何時間も受験勉強をさせる必要性。この2つが最難関受験には欠かせない。

まあ、実際には最難関を受けるだけが中学受験ではなく、うちみたいに費用も勉強量も少なく、目的とするレベルもぐっと低いケースも多い。さらにいうと、費用・勉強量と受験校のレベルは関連性はあるが、もちろんイコールではない。



スポーツや芸能と比べ、勉強の方が努力が結果(=将来にプラス)に結びつきやすい、だから特に才能のない子こそ勉強をすべき、というのは同感だ。

中高一貫校の多くが高校からは入れなくなっている、という指摘は、首都圏ではそうかもしれないが、関西では当てはまらないような。私立の中高一貫校に特にそうした変化はないし、大阪では公立高校が相変わらず強い。



「他に好きなことがある子ほど、受験をやめなくていい」というフレーズは、中高一貫校では高校受験がないため、学生生活に専念できる、という意味で使われている。

我が家では、なおの英語がこれにあたる。公立中学に行くと、英語の授業に不満が出るのが分かり切っていたので、避けたかった、というのが我が家の中学受験の動機の大きな部分を占める。



1巻には、東京都の受験人口と受験率について述べてある箇所がある。

関西の場合は、こんな記事を見つけた。現小6は17.5万人で受験率は10%弱だそうだ。大阪、兵庫、京都に奈良、滋賀、和歌山を加えた数値だそうで、都市部ではこの数字より高くなるだろう。

リンク先の記事を見ると分かるが、少子化とはいえ、今の小1が受験するまでの5年間は、児童数はほとんど減らない。

受験率は微増ぐらいだろうから、上位校における難易度や競争率といった環境は後5年ほどは変わらない。

ただ、下位校は、定員確保が困難な状態が続くので、英語入試や英検での加算なども含めて、「多様な入試」が増えていくだろう。

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5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なおぱぱ様。なお君の中学入試も終わり、少しゆっくりしておられることと思います。とは言え、もうすぐ入学で、ご準備など大変かとは思います。このページの、Big History のDVDの写真の下方に、「連絡フォーム」があり、そこに「名前」「メール*」「メッセージ*」という欄がありますが、「メール*」欄に私のメールアドレスを記載し、「メッセージ*」欄にメッセージを記載し送信したら、なおぱぱ様にメッセージが届き、場合により私のメールアドレスにお返事などいただける、という理解でよろしいでしょうか。ウェブなどにあまり詳しくないこと、個人情報には敏感なほうであることなどから、このように聞かせていただきました。

なおぱぱ さんのコメント...

コメントありがとうございます。宿題もなく、なおは本当にのんびりしています。

連絡をフォームを使っていただくと、入力していただいた情報が私のところに届きます。
状況に応じて個別にメールで返信させていただきます。ブログには見えませんので、
ご安心ください。

匿名 さんのコメント...

なおぱぱ様。さっそくのお返事ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

はじめまして。
ブログを初期から拝見させていただいていております。
とても参考になる素晴らしい記事ばかりで
子育ての参考にさせていただいておりました。
特に子どもに英語を、と思いだしてからは
むさぼるようにこちらのブログを隅から隅まで読み、
大事なところは書きだし無事9歳で2級を取得できました。
親が話せず、教室にも行かせず、親子英語だけで頑張りましたが
いくつかあるなかの絶対に必要だったもののひとつが
このブログでした。ありがとうございます。

ところでこの「母親の狂気~」の言葉は
おそらくこの作者のオリジナルではないのではないでしょうか?
どこか御三家の学長さんだかが、まったく同じ言葉を
おっしゃっていた記憶があります。
でも本当にその通りですね。御三家あたりに合格するお子様は
親の執念がないと無理なのだろう、と思います。

なおぱぱさま
これからもブログの記事を楽しみにしております。
子どもの能力を認めながらの子育て、
なかなかできることじゃありません。
特に男性は難しいと思います。
まだまだ先は長いですが、お互い子育て頑張りましょう!

なおぱぱ さんのコメント...

コメントありがとうございます。過分なお褒めの言葉をいただき、恐縮です。

親子英語は各家庭、条件が違うなか、あまりマニュアルのようなものは作れないので、やはりそれぞれ工夫して取り組むしかないですよね。

「母親の狂気~」のセリフ、ちょっと調べると数年前に開成中学の校長先生が挨拶で述べたものかも、という口コミ情報があるようですね。

中学校入学以降、どんどん親の関われる割合が減っていきますが、出来る限りはサポートを続けたいと思います。英語関係ではあまり書くことがないのが、読者の方々には申し訳ないです。