2011年11月22日火曜日

夢は大きく目標は小さく

ワールドワイドキッズのワークショップや、ケビン先生の読み聞かせ会、さらにはさまざまな英語で遊ぶ会に行って最近感じるのは、自分の言葉として英語を使うことのできる子どもがいかに増えているか!ということだ。

もちろん、背景には英語で生活できるプリスクールが非常に増えていることと、幼児用教材で手頃なものが増えてきたこと、アマゾンでCD付の英語絵本やDVDが比較的安価にたくさん買えること、などの理由があるのだろう。

4,5歳で英語をぺらぺら喋る(ように見える)子どもたちを見て、うちの子もあんな風に、というか、大人になっても英語ぺらぺらに、という夢を抱くのも無理はないのかもしれない。

我が家だって、そういう夢はないわけではなく、最初はなおままに「完全に英語を忘れてしまっても文句を言わないこと」と釘をさされて始めた親子英語だが、今ではできれば大学時代に留学させてやりたいなあ、とか、そのときに向こうで遅れをとらないような英語力とはなんだろう、とか考えはじめている。

でも、はじめる前に、そしてはじめた後からも知っておく必要があるのは、5歳ぐらいで流ちょうに英語を話している(ように見える)子どもたちでも、かなりの割合が英語を忘れていってしまうこと!特に英語のプリスクールに通わせているご家庭のお子さんで、家での取り組みが弱い場合に多い。

日本で日本人が家庭で英語を鍛える場合、一番取り組みやすいのが、読む・聞くで、これはなんとかなるのだけれど、話す・書くというのが難しい。

ちなみに、大学生ぐらいになって留学した場合、本人の得意・不得意やそれまでの取り組みにもよるのだけれど、私が圧倒的に困ったのは書く力だった。多少なまりがあっても、不自然な表現があっても、外国人が話すので、しゃべりの方は多めに見てもらえる。だが、書く方はそうはいかない。しっかりと記録に残るし、ネイティブなみの正確さが求められる(そもそもネイティブでもwritingの怪しいのがたくさんいる)。

聞く方は、実はしっかり訓練すればさほど苦労はしない(相手が話す内容を予測する能力が必要だが)。読む力は、大学受験で英語が得意だった、ぐらいでは足りない。というのも、週に1冊宿題で本を読まされるぐらいは当たり前なので、受験英語とは違う、圧倒的な速読力が必要になってくる。

だから、実は喋りに多少なまりがあっても、ネイティブなみの速さで読め、正確に書ければ、アメリカの大学に行っても立派にやっていけるのではないかと思う。

将来はネイティブのようにぺらぺらと喋れるようになるかなあ、という夢を捨てる必要はないが、とりあえず目の前の目標を小さくもち、一歩一歩進んでいけば、何かが残るのではないか。

我が家での今の目標は、発話で未だたくさん残る文法ミスを減らすことと(私自身の発話にもミスがあるのである程度はもう仕方がないが)、短いリーダーを自力で読んで楽しめる読む力を鍛えることだ。年長で書く練習も始めなくては、とは思っている。

***

しばらくとりつかれたように見ていた工場見学も落ち着いたようで、Daniel Cookの新しいエピソードに移った。夜はひさびさにSuper WHY。もう2年前に見ていたものだ(当時の記事)。あらためて見ると、プレスクーラー(2歳~4歳)向きの番組で、英語も平易でわかりやすい。ミッキーマウス・クラブハウスやリトル・アインシュタインを見ている・見ていた層に良さそうだ。過去記事に紹介したDVDはそれぞれ4話入って(計120分)、1200円ほどで、十分にお手軽。

ビデオ:
朝:Daniel Cook (15分)
昼:Daniel Cook (40分)
夜:SuperWHY (30分)

絵本の方は、ORTの"Stage 5 More Stories A"の6冊を出して勝手にページをめくらせたほか、例によってこちらを読み聞かせ。たぶん、シリーズの中で一番反応がいいのがこれだと思う。

Ricky Ricotta's Mighty Robot Vs. the Voodoo Vultures from VenusRicky Ricotta's Mighty Robot Vs. the Voodoo Vultures from Venus



↓ブログ更新と親子英語のやる気のもと!クリックお願いします。
にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ

3 件のコメント:

ぶんぶん さんのコメント...

おはようございます。
とても興味深く読ませていただきました。
私自身新婚旅行ぐらいしか海外に行った事が
ないのですが、子どもたちには海外の大学に
いってほしいなぁなんて夢もあり。
そのことについてよく考えるのですが、
わからないことも多いので、
これからの家での取り組みの
参考にさせていただきます☆
どの言語にせよ、速読に予測力が必要
ですね。

マンゴー さんのコメント...

興味深い記事をありがとうございます!

そうなんですよね、将来的に付け焼き刃ではいかんともしがたいのが「読み」と「書き」だと思います。
喋る聞くのほうは、ネイティブと同じようにというのはそもそも無理だし、そこさえ割り切ってしまえば何とでもなりそうな気がします。
翻訳者の知り合いが多いんですが、なおぱぱさんと同じように長年留学経験があっても、会話が苦手だとおっしゃる方がわりと多いです。実際は「ぺらぺら」で普通にコミュニケーションが取れるレベルなんですが、読み書きと比べると圧倒的に苦手、という意識があるみたいです。(そもそも翻訳業を選ぶような人だから、お喋り好きな性格でもないですしね^^;)でも、翻って言えば、読み書きがしっかり出来るからこそ苦手な会話もある程度はこなせてしまうということなのかな、と。

なおくんは年長さんで「書き」も頑張られるとのこと、素晴らしいですね!これからの成長がますます楽しみですね^^

なおぱぱ さんのコメント...

>ぶんぶんさん

速読というのは、なんとか術のようなものではなくて、読書を積み重ねて自然と習得するレベルで良いと思います。

学力、および英語の水準が高いと、奨学金のようなものもでたりするので、そのあたりを狙って欲しいなあ、と個人的には思っています。

>マンゴーさん

読む方を積み重ねると自然とそこそこは喋れると思いますし、訓練してからのスピーキングの伸びも早いんですよね。リスニングは、相手の言っている内容について自分の知識があるかないか、という点が重要になるので、予習はいるけれど、なんとかなる。その点、書く方は茨の道です(^^;

うちの子は年長でライティングの練習を始めるといっても、最初はアルファベットの書き順からです。プリント一枚でも机に向かってくれないかなあ、という、それこそひくーい目標からスタートします。