ライフハックアメリカ編：電話の話

今回の渡米にあたっては、わかっているようでいて実際に試してみるまではわからないことがいくつもあった。

アメリカに住んでいたことがあるといっても10数年前、変わっていないところも多いが、ネットと電話関係は大きく変化していた。

まず電話について。

当時はとりあえず固定電話、landlineの電話を契約するのが基本だった。アメリカにおける電話は、NTTにあたるベルの地域毎の会社が取り扱うので、そちらの窓口に行って、住所を伝えて利用を開始する。

保証金（デポジット）を最初要求されるが、10数年前の記憶ではたいした金額ではなかった。基本料金は日本とだいたい同じぐらいで、市内電話が無制限。

今回は半年なので携帯電話だけでいいだろう、と判断し、さらにプリペイドタイプにした。普通の携帯電話の契約は２年契約のため。

アメリカでは携帯電話の番号にも固定電話と同じ市外局番が割り振られ、携帯電話にかけても特に通話料が高くなったりはしない（番号だけでは見分けがつかない）。逆に、携帯電話の持ち主が電話を受ける際に通話料を支払う必要がある。

到着した翌日にウォールマートに行って、一ヶ月1,500分話せて30ドルというタイプのものを選んだ。携帯そのものも購入する必要があるので、安めの50ドルのものを購入した。日本と違って、この通話時間には受信するさいの時間も含まれるので少し多めにと考えた。

通話時間と月額の費用のバランスを考えると悪くない契約だと思うのだが、誤算としては2ヶ月経った今では、電話を使うことがほとんどないので、これならもっと安い契約にしてもよかったかなと思う。

ちなみに、店頭で買えるタイプでランニングコストが一番安いのは、TracFoneで通話時間60分込みで3ヶ月有効なタイプが20ドル。ただ、3ヶ月で60分しか話せないのでは絶対足りなくなる。追加で通話時間が買えるが、追加するぐらいなら最初からもっと通話時間の長い契約の方が割安。

最近知ったのはHanaCellという日本人向けのサービスで、一ヶ月10ドルで40分の通話料込み。これはバランスが良い。奥さん用に契約してみた。

これは契約に必要な手数料（SIMの発行費用）が1ドルで格安（送料無料）なのが素晴らしい。クチコミ情報を書いて10ドルの無料通話をゲットできる。

さらに！お友達紹介で10ドルの無料通話をプレゼント、だそうだ。

以上はすべて携帯でのインターネットアクセスはしない、という前提での話。

無制限でのインターネットアクセス込みのプリペイドカードは月45ドルからある。これは通話も使い放題。ただし、無制限といっても、アメリカで普通の毎月3GBのアクセスまでは高速だけれどその後は低速でのアクセスになるというパターン。低速になるとメールなどは問題ないが、画像の多いHPの閲覧は厳しい。

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アメリカで携帯電話を使う場合、日本で利用していた携帯電話をそのまま持ってきて使うことができる。使えるのは、ドコモの電話でSIMロックを解除してもらったものに限定されるが、使い慣れた携帯がそのまま使えるのは心強い。

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今は、日本へ電話をかけるときは、スカイプを使って日本の固定電話・携帯電話と通話する、というスカイプアウトなるサービスを使っている。ネットに繋がっているというのが前提だが、1分3円弱。長電話をしても安心な料金だ。

日本から電話をかけてもらう、ということを考えた場合、Skype番号なるサービスを使うことも考えられる（以前、スカイプインと呼ばれていたもの）。月490円で050で始まる電話番号が使えるようになる。

050というのはIP電話で使われる番号だが、これを用いたものにNTTコミュニケーションズが運営しているスマホ向けのサービス"050 Plus"というのがある。要は、IP電話をスマホのアプリとして使えるようにしたものだ。

スカイプにおける、固定電話・携帯電話にかけるスカイプアウトと、050の番号を取得して外からかけてもらうスカイプ番号のサービスが一緒になったものともいえる。

月額324円の基本料金＋3分12円程度で電話がかけられるようになるので、通話料金自体はスカイプの方が安いが、月額料金はこちらの方が安い。また、今はキャンペーンで基本料金が2ヶ月無料。

また、日本のサービスなので受信は無料。

となると、ドコモの「転送でんわ」サービスと組み合わせれば、日本で使っていた携帯に電話がかかってきても、いつでも応対できるようになる。

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もっとも、私たちがアメリカに来てから大きく事情が変わった。

iPhone6が発売になり、ソフトバンクが「アメリカ放題」なるサービスを開始した。宣伝通りにいけば、日本のiPhone6の契約を維持するだけで、アメリカでも通話もネットも使い放題になる（ネットは上限を超えると低速になるようだけれど）。

半年とか一年の滞在だと日本で使っていた携帯電話番号を維持したい場合がほとんどだから、結局使わないのに携帯の契約も継続しなくてはならないのだから、そのままアメリカでも利用できるのは嬉しい。

ソフトバンクでiPhone6を使う場合、毎月7千円ほどかかるようなので、アメリカで新規に無制限プランを契約するよりは割高だが、月々割で端末の費用が大幅に引かれる分を含めれば、同じぐらいか。

ただし！旅行で訪れるだけならこれでいいのだが、アメリカで生活するためには地元の電話番号が不可欠になる。結局、ひとつはプリペイド携帯なり固定電話なりを契約せざるを得ないだろう。

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