小学校の仕組みはアメリカでは州によって、また学区によって様々だが(そもそも、何年生から中学になるか、まで違ったり)、なおの小学校での算数の授業の構成が面白い。
まず、算数は基本、クラス全体で行い、習熟度別にクラスが別になるということはない。
が、州で決められたギフテッド・プログラムがあり、これに認定された子ども達がいる。なお曰く、成績でA以上の子が認められるとのことだが、クラスの2/3がこれに当てはまるとか。
授業では、ギフテッド組と非ギフテッド組がどう分かれるかだが、これはギフテッド組が追加の内容を学ぶ、という形式をとるらしい。分数であれば、普通は足し算・引き算のところを、かけ算・割り算までやるそうだ。
非ギフテッド組は、この間、足し算・引き算に引き続き取り組む、ということらしい。
なおは、Grade 4の最後で算数はAだった(はず)だが、最後の2ヶ月しかいなかったせいか、今年度はギフテッドに入れず。
通分が必要な分数の足し算・引き算は実は日本では4年生ではまだやらないのだが、予習シリーズでやっている。そもそも、かけ算・割り算も取り組んでいる。
元々なおは計算が速いほうなので(ミスは多いけど)、与えられたプリントは早めに終わってしまう。
するとどうなるかというと、ギフテッド組がかけ算・割り算に取り組んでいる間、宿題になるはずのプリントを終わらせたり、先生から追加のプリントをもらったりしているらしい。
追加のプリントは、ギフテッド組に入っていないので進んだ内容のものはもらえず、かといって同じ物を渡すわけにもいかず、ということで、最近はパズル問題のようなものをもらってくる。
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なおは「算数が得意」という自意識があるが、クラスメイトには「1番」とは認めてもらえないらしく、悔しがっている。
というのも、学年で3人、中3の内容までやっている子がいるとか。ギフテッドで進度の速い子を集めたクラスが他にあるのかもしれない。
まあカリキュラムを軽く眺めた感じでは、アメリカの数学の中3レベルはせいぜい日本の中2ぐらい。
ともあれ、アメリカの制度では、出来る子はどんどん教科書レベルの学習を先に進めるということなのだろう。
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