2018年12月29日土曜日

中学受験で「帰国生入試」は楽か

これは書いておかねば、とずっと思っていたテーマがこれ。

まあ、そもそも前提が間違っている、と思う。帰国生徒というのは、親の仕事その他の理由で海外に在住して、帰国した子ども。

何をもって「帰国生徒」と判断するかは学校側によってまちまちで、厳しいところでは2年間以上海外滞在を求めるようだが、1年以上としているところが多い。帰国してからの期間はおおむね2年以内が多い。

帰国生入試というのは、多様な教育環境で育った経験を考慮し、日本の教育システムに受け入れましょう、という制度であり、算国理社の学力以外の面を合否判断に加えるものだ。本来は、帰国生枠が有利だ、不利だ、と判断するものではない。

それでも現実問題として、なおのように帰国してから2年ほど日本で過ごして受験する場合、帰国生枠を選ぶことも、一般枠を選ぶことも、さらには英語選択枠を選ぶこともできる。

なおの進学先を考えていろいろと調べてみたところ、関西ではある程度の偏差値(50ぐらい)を超えると、帰国生入試が減ってくる(例外は清風南海や西大和ぐらい?)。

結論としては、無理のない通学圏内でここに通わせたらいいなあ、でも普通に受験しても学力的に届かないなあ、という学校に帰国生入試はなかった。

英検で加点されたり、英語を科目として使うことはできるので、そちらは役に立ったが、海外在住そのものは、なおの場合、受験を「楽」にはしてくれなかったといえる。

それでも、なおの受験校の中には帰国枠を使う学校があるが、これは少しでも合格確率が上がるかな、という期待と、それから面接があるので英検アピールができるのでは、と期待するため。一応、一般枠で受けても大丈夫であろう学校だ。

子どもの学力や海外での滞在年数、希望する進学先などで状況が変わってしまうので、一般論を話すのは無理だが、受験のためだけに海外に滞在して帰国生枠をゲット、なんていうのは都市伝説の類ではないかと思う。

にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ
にほんブログ

0 件のコメント: