ちまちまと進んでいるThe Between the Lions Book for Parentsの紹介シリーズも第6弾。未だに年少~年中さん向けガイドのあたりをうろうろしている。今回はライミングについてだ。
過去の記事を紹介しておくと、
その1:テレビ番組の見せ方
その2:「読み」につながる5つの要素
その3:年少さん~年中さん時代の言語発達
その4:ストーリーテリングの重要性
その5:音読の重要性と活字の豊かな環境
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ナーサリーライム(いわゆるマザーグース)や子どもの歌には、話し言葉の理解を強化し、読みの練習にも繋がる要素が含まれている。ライミング(韻を踏むこと)によって、押韻への気づき(phonological awareness)、すなわち話し言葉の音とライムへの気づきを促すことができる。この手の活動をすることによって、「単語」という概念、そして単語の聞こえ方の共通点と差異に子どもが耳を傾けるようになる。
ナーサリーライムは特に重要だ。幼稚園(の年長)に入ったとき、ナーサリーライムに慣れ親しんだ子どもは読む練習を楽にできる。ナーサリーライムによって、子どもは音を聞き分け、そして活字と音の関係を理解するようになる。歌もライミングを使うので、同じような効果が見込める。
"Pat-a-cake"や"One Potato, Two Potato"のような、手拍子や動作を含むリズミカルなライミングは、さらに音のパターンに気づかせる。落ち着きのないプリスクーラーにはぴったりだ。
子どもが4歳になるころには、子どもがライミングについて聞いてくることがある。そんなときは、子どもと一緒に交互に考えてみることができる。また、子どもがライミングに慣れてくれば、ライミングをゲームとして遊ぶことができる。
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ここからは私の感想だが、日本の英語教育では軽視されがちなライミングがネイティブの教育において非常に重要な役割を果たしている、ということらしい。日本人的な英語からの脱却という意味では、チャンツや歌のもつリズムの重要性がよく言われるけれど、英語を母国語として身につけていく過程でライミングは欠かせないということなのだろう。
おそらく、マザーグースや手遊び歌のようなものは、それだけやっても英語の学習にたいして役立つものではないのだけれど、英語を言葉として使えるという基礎力の上で、マザーグースや歌のライミングに慣れ親しんでおけば、読み書きの練習を大きく促進してくれるということなのだろう。
「ひとこま絵日記*WKEで始める英語育児」のハナちゃんがライミングに興味を持ち始めた、という記事や、「R太郎×苺ママ★の英語育児って楽しい♪」さんのところのR太郎くんがライミング探しゲームを始めた、という記事を読んで凄いな~と思っていたのだが、読み書きの能力の発達とほぼ同時にライミングに興味を持ち始めたことを考えても、The Between the Lions Book for Parentsはさすがに確かな内容でできているのだな、と思う。
"The Between the Lions"は、研究者も含めた幼児教育の専門家がサポートしてできた番組だ、というのもうなづける。
そんな、"The Between the Lions"だが、アマゾンで値下がりして、現在は8000円ちょっと。私が買ったときより2000円近く安い(しかも、うちではまだ寝かしていて使ってない)。私に煽られて購入した人には申し訳ないが、DVDの値段の推移というのはちょっと予測できない。アメリカでも$80なので、これ以上は下がらないと思われる。たぶん。アメリカのアマゾンで一瞬だけ$50になったことがあったが、それが定着すれば、5000円ぐらいになり得るのだろうけれど。アメリカ・アマゾンでのユーザー評価もとても高い。
(追記:失礼、Scholasticのビデオセットと勘違い。このセットは最初から8000円ぐらいだった。)
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6 件のコメント:
Between The Lion 上の子大好きですよ。3歳児も楽しくみてますが、はまってるのはやっぱり5歳児のほうです。
ちょうど日本語でも回文あそびや早口言葉がすきだったりするんですが、Between the Lionでもでてくる早口言葉や、韻をふんだ、親からするとなんだかわけのわからない言葉をうれしがって言ってます。
ライミングがはいってると読み書きの助けになるんですね。うちもちょこまかやってましたが、途中から一気に読めるようになったのはそれもあるのかしら、、、。
な、なるほど〜!!!
親としては子供のやっている事が繋がりのない行為に見えますが、これは典型的な成長過程のようですね(^o^)
TBTLBFPは我が家で購入しても、私が読めないと思うので、なおぱぱさんの一連の記事は非常にためになります!
実のところ、ライミングの重要性も「聞くところによると良いらしい」という程度の認識でしたが、なおぱぱさんの私見にもなるほど♪
それにしてもBetween the LionsのDVDは8000円ですか、、、
お安くなったとは言え、う〜ん!高い(><)
>sa-chi21さん
Scholasticのものが終わったら、と思いつつ、つい他のシリーズものを購入したりして、寄り道してしまって、なかなかBetween the Lions見せられていないんですよね。米アマゾンの書評を見ると小学生でも楽しめるみたいなので、まあ、いいか、と。
ライミングの強化に役立ちそうですよね。
>苺ママさん
R太郎君、ほんとに素晴らしいです。うちもライムゲームとかやりたい!でも、いつも素っ気なくされてしまいます。
たいていの人は、TBTBFPの理屈っぽいことはどうでもいいから、何をどうしたら良いのかだけ書いてくれ、って感じじゃないかと感じています。
でも、ときどき、楽しみにしていただいている、という感想をいただけるので、続けようかな、という気になります。ありがとうございます。
Between the Lionsは30分番組が30本なので、1本あたり300円もしません!そう考えると、他の輸入DVDと同じ水準ですよね。一応"Popcorn Popper"など、3話入りで1200円程度のばら売りもあるので、試してみるのには良いかもしれません。
でも、後から全部欲しくなったときに被るのが嫌なのでうちはセットで大人買いしました(^^;
なおぱぱさん、こんばんは!
ろくに読めないのにBTLBFP買ってしまいました☆
唯一読めたがブックリストという予想通りの結果(^^;
本文はなおぱぱさんの翻訳を読んでから読んでます~。
ライミングの重要性、なおぱぱさんの翻訳&解説
すごくわかりやすかったです。
いつも感謝です♪
ハナも何かが頭の中でつながったのか
ライミングを楽しんでいます。
BTL、いま2枚目で、
あと3枚あると思うとしばらく安心です。
なおぱぱさんのレポート!いつも、とっても参考にさせて頂いてます。
「ライミング」って言うんですね。
たしか、「子供に日本語を教える方法」みたいなタイトルの本をさらっと読んだ事があるのですが、やはり同じような事が書いてありました。
日本語で言うとわらべうたや落語がいいらしいです。
しょ♪しょ♪しょしょじ♪~
とか
どんぐりころころどんぐりこ~
とか
NHKの英語絵本でたまに落語5分ものがあるので録画して見せてます。
我が家は日本語のこっち方面が手薄になってるんですよね~(悩)
ライミングって、マザーグースの歌なんかを聞かせてあげるだけでも効果あるのでしょうか?
一緒に歌って楽しむとなると、かなりの予習が必要で。。。。私には難しい(T_T)のデス。
>ケイさん
BTLBFP、マーケットプレイスで結構安くなっているんですよね。本の下にマーカーで線が引いてあるので、いわゆるぞっき本のようです。
ハナちゃんの記録、いつも「こんな風になれたらな~」と参考にさせてもらっています。
>masyaままさん
日本語でも、同じことがいえるんですね。たぶん、言語習得で普遍的なのでしょう。「にほんごであそぼ」で寿限無をやったりするのもそのせいですね、きっと。
うちも、日本語がお留守なので、英語が定着したら「にほんごであそぼ」とか見せた方がいいのかもしれません…。まだ、日本語のビデオは怖くて見せられません(英語のものをまったく見なくなりそうで)。
masyaくんはマザーグースが好きなんですよね。もちろん、CDを流すだけでも十分だと思います。WKEにも映像化したものが結構出てきますよ!私も、マザーグースはほとんど歌えません(^^; WKEに出てきたのは横で練習するのですが、なおに必ず怒られます(笑)
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