つい先日も「まだ見終わってないDVDパック」として紹介したアメリカの教育テレビPBS制作のテレビ番組"Between the Lions"、NHKで「ライオンたちとイングリッシュ」として放映されていたころは日本でもかなりの知名度だったけれど、DVDボックスが売り切れになっているし、だんだん親子英語では使われなくなっていくのだろうか。そう考えるとちょっと寂しい。
この番組に携わった教育者が書いた保護者向け解説本、"The Between the Lions Book for Parents"というのがあり、この内容をちょこちょこ紹介するブログ記事を定期的に書こう!と考えてからもう1年が経つ。最後の記事が8月。プリスクール編をすべて紹介してしまったので、ちょっと休憩していたというか忘れていたというか(^^; あらためてリンクをまとめてみた。
その1:テレビ番組の見せ方
その2:「読み」につながる5つの要素
その3:年少さん~年中さん時代の言語発達
その4:ストーリーテリングの重要性
その5:音読の重要性と活字の豊かな環境
その6:ライミング、マザーグース、歌の重要性
その7:アルファベットの習得、年少~3年生
その8:プリスクール編お勧め本!(その1)
その9:プリスクール編お勧め本!(その2)
その10:プリスクール編お勧め本!(その3)
その11:プリスクール編お勧め本!(その4)
その12:プリスクール編お勧め本!(その5)
ちょっと気を取り直して(たまたまブログのネタがないとも言う)、キンダー編の紹介を始めたい。アメリカでは"Kindergarten"は小学校に入る前、5,6歳で1年間過ごすところであるらしい。日本の幼稚園とは違い、スタイルがかなり小学校に近い、プレ1年生のようなものであるとか?
プリスクール編ではまだアルファベットの認識ぐらいで基本読み聞かせだけだったのだが、キンダー編ではとうとう読み・書きの導入が始まる。ただし、まだ活字を正確に読んだり書いたりする、ということは求められず、「実験的に」(experimental)子どもが色々試してみる、という程度だ。
まずは、言葉というのは単語で組み立てられていること、単語はアルファベットでできていることがわかればよい。特に英語は綴りと発音の対応が非常にややこしいので、このあたりの正確な理解はまだまだ時間がかかる。
ここで課題としてあげられているのがフォネミック・アウェアネス(いつも参考にさせてもらっているのがSa-chi21さんの紹介とケイさんの紹介)。「音韻意識」とも訳されるらしい。
フォニックスは活字を見て対応する発音を知るということだが、フォネミック・アウェアネスは、発音された言葉を聞いて音素に分解するスキルだ。文字は直接関係しないものの、読み・書きの基礎となる重要なスキルである、とのこと。プリスクール時代にこの基礎を身につけるが、キンダーでは、さらに発展させていく。
・オンセットとライムの連結
単語に含まれる最初の母音の前までの子音が「オンセット」、その後が「ライム」。"ffff"と"ive"と言われたときにあわせて"five"になる、と答えられるかどうか。
・音素の分離と連結
音声の最小単位、音素("phonem")に単語を分割する。"thhh"、"rrrr"、"eee"を組み合わせて"three"にできるかどうか。また、"two"を"t"と"oo"に分割できるかどうか。
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さらに、このキンダー編では、自分の子どもがどれだけこのフォネミック・アウェアネスを身につけているかチェックしよう、というコーナーがある。
まずは連結。
ステップ1:オンセットとライムの連結1。"sss"、"eee"で"see"、
ステップ2:オンセットとライムの連結2。"sss"と"it"で"sit"
ステップ3:音素を連結する。"sss"、"uh"、"nnn"で"sun"、"lll"、"a"、"sss"、"t"で"last"など。
次は分離。
ステップ4:"so"を"s...o"、"fish"を"f...ih...sh"、"good"を"g...oo...d"など。
ネイティブの幼稚園児の多くは、最後の音素への分離が難しいらしく、最初の子音と残りの単語という分け方になってしまうそうだ(つまり、オンセットとライムに分ける)。
ちなみに、"Between the Lions"では、このフォネミック・アウェアネスを考慮に入れた映像がたくさんある。単語の最初の部分と後の部分をガツーンとぶつけて単語ができるシーンや、単語を音素に分けて、ゆっくり発音しながら、対応するアルファベットをボールで示すシーンなど。
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次は、キンダー時代の読みと書きについて、少し詳しく紹介したい。
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ちなみに、昨日は幼稚園が休みだったらしく、なおとなおままは幼稚園の友達と近くの公園で一日中(朝9時半から午後4時まで!)遊んできたそうだ。くたくたになったらしく、帰ったときにはお風呂と歯磨きまで済んでいた。私が風呂に入ってでてきた頃にはもう寝室の電気が消えていて、寝る準備ができていたので、英語絵本の取り組みはゼロ!
寒い中頑張ったなおまま、ご苦労さま。
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